オーストラリアの秘境、クイーンズランド州に位置する広大なアウトバック「アンダラ溶岩洞(The Undara Experience)」。今回は、2021年4月のスクールホリデー(イースター時期)を利用して、3泊4日のキャンプトリップに行ってきた様子をお届けします。
我が家にとって3回目の滞在となる今回の旅の目的は、過去2回で逃していた名物の「溶岩洞ツアー」への参加。さらに、子連れでも気軽に大自然を満喫できるおすすめのセルフガイド・ブッシュウォーキングトラックもあわせてご紹介します。
雨季明けの4月だからこそ体験できた特別な「洞窟内の水歩き」の様子や、現地での注意点など、実体験に基づいた最新の観光情報をまとめてお届けします!
1. アンダラ エクスペリエンス(The Undara Experience)とは?
アンダラは、約19万年前の火山噴火によって流出した溶岩が冷え固まってできた、世界最大級の溶岩洞(ラバチューブ)システムが広がる神秘的な場所です。
我が家がアンダラを訪れるのは、今回で3回目になります。
- 1回目: コボールドゴージ(Cobbold Gorge)ツアーからの帰りに寄り、常設テントの「スワッグテントビレッジ」に1泊滞在。
- 2回目: ポーキュパンゴージ(Porcupine Gorge)からの帰りに寄り、キャンプグラウンドでテント泊(2泊)。
過去2回は、周辺のウォーキングトラックを歩いたりプールで遊んだりして過ごしましたが、肝心の「アンダラ溶岩洞ツアー」にはまだ参加していませんでした。
実は今回のキャンプトリップでも、アンダラは最初の計画に入っていませんでした。しかし、出発の1週間ほど前にSNSである方の投稿写真を見かけて一気に惹きつけられ、急遽予定を変更!アンダラへ直接問い合わせたところ、「まだそれ(特別な景色)が見られる」との回答を得たため、急いで3回目の滞在を計画しました。
2. アンダラの雨季「グリーンシーズン」の閉鎖期間と注意点
アンダラ・エクスペリエンスでは、毎年11月1日から翌年3月31日までを「グリーンシーズン(The Green Season)」と呼んでいます。
この時期は北オーストラリアの雨季にあたるため、アコモデーション(宿泊施設)とキャンプ場は完全に閉鎖され、レストランでの食事提供もストップします。ツアー自体は開催されているものの、1日2ツアーのみと非常に限定的で、それも天候次第での運行となります。
アンダラは年間平均降水量が700mmと比較的少ない地域ですが、そのほとんどがこのグリーンシーズンに集中します。雨の恵みによって、それまで乾燥していたサバンナの風景が一気に豊かな緑へと変わっていく、非常に美しい季節でもあります。
そして4月に入ると各施設が全面再開となり、宿泊施設やキャンプ場も一斉にオープン!敷地内に滞在しながら、気軽にツアーへ参加できるようになります。
3. 期間限定の絶景!アンダラ溶岩洞ツアー(The Archway Explorer)
今回、我が家が急遽アンダラ行きを決めたきっかけは、SNSで見かけた「ツアー参加者たちが裸足で洞窟内の水の中をバシャバシャと歩いている写真」でした。
投稿には「今年は2011年の大型サイクロン・ヤシ以来の水量の多さだ。滅多にないチャンス!」と書かれていました。現地で確認したところ、実際には10年ぶりというほど激レアではないものの、数年単位で起こる特別な現象だそうです。
その年の雨季の降水量によりますが、雨が多かった年は4月の本格再開後も、洞窟内に大量の雨水が残ります。そのため、ツアー中に水の中を歩くポイントがあったり、逆に水深が深すぎて一部の洞窟が立ち入り禁止(クローズ)になっていたりすることもあります。
4月上旬の再開直後に訪れる場合は、事前に現地の状況を連絡して聞いておくのがおすすめです。私が事前に問い合わせた際は、「今も洞窟内の水深は膝丈くらいありますよ。あと数週間で水は引いてなくなると思います」とのことでした。これを聞き、「このチャンスを逃すわけにはいかない!」と、すぐにキャンプ2泊とツアーを予約しました。
ツアーの概要(所要時間・開催時間)
いくつかあるツアーの中で、今回私たちが参加したのは定番の「The Archway Explorer(アーチウェイ・エクスプローラー)」です。
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 開催回数 | 1日3回(午前8:00 / 午前10:30 / 午後13:00) |
| 所要時間 | 約2時間 |
| ツアー工程 | 受付近くに集合 ➡️ バスで少し移動 ➡️ ガイドさんと一緒に歩いて洞窟内やボードウォークを散策 |
道中は多少の階段の上り下りはあるものの、ほとんどが綺麗に整備されたボードウォークになっているため、歩きやすく小さなお子様連れのファミリーでも安心して参加できます。
ここがパンフレットなどでよく見る景色かもしれませんね。やはり実際に見て感じる迫力は違います。大きなアーチ状の溶岩洞のスケールと、何よりその独特な色合いに圧倒されます。
4月限定の特別な「水の中を歩く」体験と必要な持ち物
アーチウェイを抜けてさらに下のほうへ進むと、お目当ての水溜まりエリアが見えてきました。この辺りでみんな靴を脱いで裸足になります。
洞窟の奥は行き止まりになっており、光が届かないためライトがないと真っ暗になります。子供たちにはヘッドライトを準備し、小さな手持ちトーチ(懐中電灯)も持参していったのが大正解でした。
もちろんガイドさんも強力なライトを持っていますが、自分用のライトがあると足元や洞窟のディテールを自由に照らせて楽しさが倍増するので、持参することを強くおすすめします!
なお、もう一つの洞窟へも行きましたが、そちらはまだ奥の水深が2メートル以上残っていたためクローズとなっており、入り口までしか入れませんでした。あと数週間もすれば水が引き、オープンになるかなとのことでした。
4. 無料で楽しめる!セルフガイド・ブッシュウォーキング&トレイル
アンダラ・エクスペリエンスに滞在する際、おすすめしたいアクティビティの一つが「ブッシュウォーキング(ハイキング)」です。
敷地内にはセルフガイド(ガイドなし)で行けるコースが全部で9コース用意されており、全長1.5kmの短いコースから12kmのロングコースまで揃っています。各トラックには難易度に応じて「①(やさしい)」〜「③(最もチャレンジング)」のレートが設定されています。コースによってはマウンテンバイクの持参でバイクトレイルを楽しむことも可能です。
安全に楽しむための必須ルールと持ち物
アウトバックでのウォーキングを安全に楽しむため、現地では徹底した安全管理が行われています。出発前と帰着時には、必ず以下のルールを守りましょう。
⚠️ ウォーキングに出かける際の手順とルール
- 出発前に、レストランのバーカウンターにあるサインシートに「名前」「キャンプサイト番号」「出発時間」「コース」を記入します。
- 無事に戻ってきたら、到着時間をシートにサインします。(安全確認のための必須ルールです)
- 必須の持ち物・装備: 帽子、日焼け止め、サングラス、長袖シャツ、ズボン、ちゃんとした運動靴、そして水分補給のための水をしっかり持っていきましょう。
初心者向け:ブラフウォーク(Bluff Walk)&サーキット
数あるコースの中で、最も短くて簡単なのが「ブラフウォーク(Bluff Walk)」です。
- ブラフウォーク(往復): 全長1.5km / 所要時間約30分 / 難易度:レート①(やさしい)
- ブラフサーキット(周回): 全長2.3km / 所要時間約50分 / 難易度:レート①(やさしい)
ここは以前訪れた時にも毎回行っていたお気に入りのウォーキングコースで、このトラックにある「ブラフルックアウト(展望台)」からの眺めは本当に最高です。
以前は日の出や日の入りを見に行っていた場所ですが、今回も美しい朝日を見るために早起きして行ってきました!
片道15分でブラフルックアウトまで登り、同じ道を帰れば往復1.5kmですが、そのまま先を進んで大回りで帰っていくコースが「ブラフサーキット」です。ルックアウトの場所が一番高いところになり、そこから来た道と反対側のほうへ下りて、ぐるーっとまわって帰ってきます。どちらもレート①のやさしいコースなので、小さな子供たちでも歩き慣れているならば問題なく行けます。
片道30分:アトキンソンズ ルックアウト(Atkinson’s Lookout)
今回のキャンプでは、新しく「アトキンソンズ ルックアウト(Atkinson’s Lookout)」というトラックに挑戦してきました。
- スペック: 全長3.84km / 所要時間往復約1時間 / 難易度:レート②
スタートして途中まではブラフウォークと一緒の道になり、途中から分かれていきます。
受付でチェックインする際に各ウォーキングトラックの詳細が載った地図をもらえます。トラックごとに色分けされており、実際のトラック沿いにもその色の矢印が印されているので、道に迷うことなく安全に歩くことができます。
レート②で往復1時間の道ですが、歩いてみると非常に歩きやすいという印象でした。そんなに激しいアップダウンがあるわけでも、登り続けるわけでもなく、いくつか小さな丘を越えて行く感じです。時間も片道30分ほどなので、「レート①でも良いんじゃないかな」と思えるくらい手軽でした。
大きな岩山に着いたらそれを登っていくとルックアウトにたどり着けます。山頂には「Atkinson’s Lookout」という看板がありましたが、なぜか枝や石で囲まれて隠されるようになっていました。何ででしょうね?(笑)
5. まとめ:アンダラでのキャンプトリップを最高に楽しむコツ
今回は、気軽に歩ける短い距離の3つのウォーキングトラック(1時間以内で往復可能)と、念願の溶岩洞ツアーをご紹介しました。
訪れたのが4月上旬で、日中はまだまだ暑くなる時期です。ウォーキングへ行ったのが午後3時からでしたが、結構汗をかきました。もう1時間くらい遅らせて、夕方の涼しい時間帯に行くか、朝早くに行くのがベストですね。合わせて日の出、日の入りを見に行くのがやはり一番おすすめです!
今回は「洞窟内にまだ水が残っている!」というのがきっかけでアンダラ滞在、ツアー参加に踏み切りましたが、水がなかったとしてもあのアーチウェイの溶岩洞のスケールは凄まじく、一見の価値があります。ツアーの洞窟内はすごい涼しかったですが、残っていた雨水がものすごい冷たかったので、裸足で歩いていてかなり足元が冷えました(笑)。
アンダラは時期を問わず楽しめる素晴らしい場所ですが、もしちょっとスペシャルな体験をしたいなら、雨季が明けて各施設が全面再開する4月始め〜中旬頃を狙ってみるのも良いかもしれませんよ!
この他には距離が4〜12kmの長めのトラックがいくつかあり、そのうちの4コースが地形でフラットなほうを周るマウンテンバイク向けになっているそうです。これらはまた次回の滞在で挑戦してみたいと思います!
🎥 現地の様子を動画でチェック!
アンダラの壮大な大自然や実際のツアー、ウォーキングトラックの臨場感は、ぜひこちらの動画からもあわせてお楽しみください!
【動画】アンダラ溶岩洞ツアー「The Archway Explorer」体験の様子
【動画】ブッシュウォーキング&アトキンソンズルックアウト散策








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