オーストラリアズ・ダイナソー・トレイル(Australia’s Dinosaur Trail)というのがあります。
ケアンズから南西へ800kmほど行った内陸の一帯。地図で見ると、クイーンズランド州のほぼど真ん中になります。
この辺りにヒューエンデン(Hughenden)、リッチモンド(Richmond)、ウィントン(Winton)という3つの町があり、それらを結んだ三角形のエリアにあるのがオーストラリアの恐竜にまつわる4つのアトラクション。
これらのアトラクションを訪れるのがオーストラリアズ・ダイナソー・トレイルになります。
4つのアトラクションとは、
ヒューエンデンにあるフリンダーズ・ディスカバリー・センター(Flinders Discovery Centre)
リッチモンドにあるクロノサウルス・コーナー(Kronosaurus Korner)
ウィントンにあるオーストラリアン・エイジ・オブ・ダイナソーズ(Australian Age of Dinosaurs)
同じくウィントンにあるダイナソー・スタンピード・ナショナル・モニュメント(Dinosaur Stampede National Monument)
そして、この4つのアトラクションを訪れることができるお得なパスがあります。パスは12ヶ月間有効で、購入はオンラインか、または直接現地でも可能です。
今回、私たちは5泊6日のトリップで、ヒューエンデンとウィントンのアトラクション3つを訪れたので、その様子と共にそれぞれのアトラクションを紹介していきます。
ケアンズからヒューエンデンまで
ケアンズからヒューエンデンまでは大きく分けて2ルートあります。
1つは、ケアンズからブルース・ハイウェイを南下してタウンズビルまで行き、そこから内陸へ向かうフリンダーズ・ハイウェイでヒューエンデンへ行く約730kmのルート。
もう1つは、ケアンズからすぐ内陸へ向かい、直線的にヒューエンデンへ向かう約590kmのルート。こちらは一部の区間が未舗装道になります。
以前にこちらのルートを通ってヒューエンデンからアンダラへ向かった時がありました。
その時は一部区間が整備中で徐行しなければいけませんでしたが、全体的によく整備されている道路なので普通車でも問題ないルートです。
今回は、ハイウェイを利用してタウンズビル経由で行きました。
トリップ初日は朝7時にケアンズの自宅を出発、ブルース・ハイウェイを南下しタウンズビルへ向かいます。昼頃タウンズビルへ着き、公園でピクニックランチ。
それから内陸へ向かうフリンダーズ・ハイウェイで130kmほど進み、午後3時にチャーターズ・タワーズ(Charters Towers)に着きました。この日はケアンズからここまで500kmの移動です。
チャーターズ・タワーズでの滞在先は、BIG4 Aussie Outback Oasis Holiday Parkというキャラバンパーク。
ここで1泊し、翌朝ご飯を食べたらすぐに荷物をまとめて出発です。
チャーターズ・タワーズからさらに西へ向かうこと250km、ヒューエンデンに着きました。
ヒューエンデン(Hughenden)
ケアンズからハイウェイ経由で730kmのヒューエンデンは、人口1136人(2016年国勢調査より)、牛と羊の放牧が盛んな町です。
町中心部から北へ70kmのところにはポーキュパンゴージ国立公園があります。2年前に訪れてキャンプをしました。
数億年の年月をかけて、ポーキュパンクリークの浸食によって形成された全長27kmにも及ぶ峡谷は、まさしく息を呑む美しさです。
ヒューエンデンに着いたら今回はポーキュパンゴージのほうには行かず、町中にあるフリンダーズ・ディスカバリー・センターへ向かいました。
フリンダーズ・ディスカバリー・センター (Flinders Discovery Centre)
フリンダーズ・ディスカバリー・センターは町のメイン通り沿いにあり、すぐに見つけることができます。
しかし、町中の至る所で道路工事をしていましたね。前回ヒューエンデンに来た時は立ち寄らなかったんですけど、このディスカバリー・センターは違う場所にあった気がします。
今は増築中で、さらに大きくなりそうです。
さて、このディスカバリー・センターは観光案内所とダイナソー・ディスプレイ&ミュージアムを兼ねており、入り口入ってすぐのところが案内所になっていて周辺の観光情報がたくさん紹介されています。
その横にはちょっとしたお土産屋さん、そして奥にはダイナソー・ディスプレイ&ミュージアムがありました。入場料は大人$5、子供$2です。(2021年7月現在)
入り口のドアを開けるとすぐ目の前に現れるのが、マタブッラサウルス(Muttaburrasaurus)という恐竜の実物大レプリカです。全長なんと7m。
マタブッラサウルスは、ヒューエンデンから220km南に行ったマタブッラ(Muttaburra)という地域の近くで1963年に骨が発見された草食の恐竜で、その後ヒューエンデン近くでも歯や骨が見つかっているらしいです。
その他にもたくさんの化石、以前は海だったこの地域に住んでいたであろうエビやカニ、貝類などの化石が多数ディスプレイされていました。
あとはこの近くで採掘された天然石、アゲート(Agate)やサンダーエッグ(Thunderegg)なども展示されていました。
ダイナソー・ミュージアムと兼ねてインフォメーションセンターでもあるので、ヒューエンデンの町の歴史についての展示も色々ありました。
放牧といえば牛のイメージが強かったのですが、ここヒューエンデン周辺では羊の放牧をよく目にしました。羊の放牧の歴史も長いみたいですね。
その後、同じ通り沿いに見つけたマタブッラサウルスのレプリカです。
大きな空き地にポツンと佇むマタブッラサウルス。。
どこかで見たことがあるような気がしたら、前回来た時に違う通りの真ん中にいたものと同じでした。
その通りが現在工事中だったので、こちらに移動したのかな。
また工事が終わったらもう少し良い場所に戻してもらえれば良いなと思いました。ちょっと寂しそう。。
まとめ
オーストラリアズ・ダイナソー・トレイルの概要と、アトラクションの1つのヒューエンデンにあるフリンダーズ・ディスカバリー・センターの紹介をしました。
私たちは1時間ほどかけてダイナソーミュージアムとインフォメーションセンターを見てまわりました。このアトラクションに必要な時間はこのくらいで良いんじゃないかなと思います。
1日ヒューエンデンで過ごすならば、こことポーキュパンゴージのルックアウトやウォーキングトラックも合わせて行けると思います。
私たちはヒューエンデンに昼に着き、近くの公園で昼食を食べ、このディスカバリー・センターを訪れました。そして1時半にヒューエンデンを出発、ここからウィントンへ向かいました。
次回につづきます。