キャンプや4WDアドベンチャーで荷物を積み込む際、「重さ」を意識していますか?キャンプ道具を車に載せる際に、テトリスのように隙間なく詰め込もうとしたり、車に常時設置している装備がある人もいるでしょう。もし車両総重量(GVM)を超えてしまうと、走行安定性の低下やタイヤのバースト、そして法律違反になるリスクがあります。
この記事では、安全で快適なキャンプトリップのために、あなたの車に許された有効積載量(Payload)を計算し、積載オーバーを防ぐ具体的な方法を、実際の積載例(Amarok)とともに徹底解説します。ぜひ参考にしていただき、車の積載可能重量を確認しましょう。
GVMと積載量の重要性を知った参考動画と学び
まず観た動画がこちら。“How to Buy the Right 4WD”
車を買い替えるわけではありません(笑
最後のアドバイス「重量」についてのところがポイントです。
21分頃から見てもらえれば充分です。
安全走行に必須!GVMとKerb Weightから有効積載量(Payload)を導き出す
重量について考える上で知っておきたい3つのこと。
- まずはGross Vehicle Mass(GVM)。日本語だと車両総重量。
- 次にKerb Weight。これは車両重量。
- そしてPayload。大事な有効積載量。
GVM – Kerb Weight = Payload
車両総重量から車両重量を引けば有効積載量が分かります。そのまんまですね。
ここで何が大事かというと、載せすぎるな!ということ。
たくさんのキャンプ道具も積み込めればオッケー!ではなくて、重量も積載オーバーになっていないか確認しないとです。
全部の重さを計算したことはありますか?私はなかったです。
【最重要】車両総重量(GVM)オーバーが招く危険性と法的なリスク
GVM(車両総重量)の超過は、単に車の性能を低下させるだけでなく、重大な危険を招きます。積載オーバーの状態では、以下のようなリスクがあります。
- 走行安定性の低下:ブレーキ性能が落ち、カーブでの車両コントロールが難しくなり、事故リスクが大幅に増加します。
- パーツの摩耗と損傷:サスペンション、タイヤ、シャシーなどへの負担が大きくなり、車両寿命を縮めます。
- 法律違反:国や地域によっては、車両の許容重量を超過すると法律違反となり、罰金や保険適用外となる可能性があります。
このリスクを回避するためにも、次のセクションで具体的な計算方法を確認しましょう。
VW Amarokの事例で解説!GVM・Payloadの具体的な計算シミュレーション
ということで、実際に計算してみました。
まずは私の車、VW Amarokの数値。
| 項目 | 重量 |
|---|---|
| 車両総重量(GVM) | 3,040kg |
| 車両重量(Kerb Weight) | 2,007kg |
| 有効積載量(Payload) | 1,033kg |
最大載せられる量は1,033kg、約1tです。
このあたりは、自分の車のメーカーのホームページからすぐ探せると思うので探してみると良いと思います。
重量別リスト:常設装備とキャンプ道具の合計重量を正確に把握する
次に、サラの状態(車両重量: 2,007kg)から新たに加えて車に常時設置しているもの。
常時設置の装備
- ブルバー(Bull bar): 80kg
- ウィンチ(Winch): 30kg
- サイドステップ(Side Steps): 30kg
- キャノピー(Canopy): 70kg
- セカンドバッテリー(Second Battery): 30kg
- 冷蔵庫(Fridge): 30kg
- 冷蔵庫スライド(Fridge Slide): 20kg
- 引き出し棚(Drawers): 40kg
これで合計330kgが、車両重量に常時加算されていることになります。
キャンプへ行く時に積み込む道具、荷物
- 水(Water): 40kg
- 食料(Food): 20kg
- キャンプセット(テント、テーブル、イス、キッチン用品など)Camp set: 100kg
- ガソリン(Fuel): 80kg
- 家族4人(4 people): 160kg
だいたいこのくらいかな。これで合計730kg。
最大積載量(Payload)が1,033kgなので、まだ300kgくらい余裕があることが分かりました。
1週間ほどのキャンプトリップならこのくらいで大丈夫ですが、これが数週間のロングトリップとなるとさらに荷物は増えます。
例えば予備燃料を20L、飲み水はさらに20L、食料を10kg分、薪20kgなどが足されると、合計がどれくらいになるか。すぐ計算しやすいですね。
このあたりの数値は、頭に入れておくとすごい良いと思います。
まとめ:安全な4WDトリップのためにGVMとPayloadを常に意識しよう
簡単、おおざっぱに計算してみて、おおよその重量が分かりました。
車に設置した装備でどれくらい車両重量が増えたのか。
キャンプへ持って行く道具すべてでどのくらいの重さなのか。
だいたいの数字で考えてみましたが、意外とスッキリしました!
今後のキャンプトリップの際に、買い換えたり新しく買ったものが出てきたならば、ここから増減してまた計算し、積載オーバーにならないように気をつけられますね。
唯一増え続けていくのが子供達の体重かな。
ぜひ参考にしていただいて、荷物の重さを考えてみてください。

