チラゴーで洞窟探検と天体観測!ケアンズ発48時間アドベンチャー!

チラゴー夜空 Family Camp

ケアンズと聞いてまず思い浮かべるのは何でしょう?
やはり世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフと世界最古の熱帯雨林の2つの世界遺産だと思います。ケアンズの観光ならばまずここは必ず訪れたいところに挙げられるでしょう。
では、ここを制覇したら次は?
私がお勧めしたいのは、ケアンズの西へ行くと広がる壮大なアウトバックです。
グレートバリアリーフや熱帯雨林に負けず劣らず、オーストラリアの大自然を感じられる魅力的な場所がそこにはあります。

チラゴー(Chillagoe)

場所はチラゴー(Chillagoe)。ケアンズから西へ200km車で3時間のところにあります。
最後の30kmほどが未舗装道になりますが、きちんと整備されているので普通車でも問題ないでしょう。
前に車が走っている場合は、通常よりも長めに車間距離を取り、視界確保と砂利が飛んで来て車に当たらないようにしましょう。
乾季の冬前後(5〜9月)が訪れるのにベストシーズン、10,11月は暑く乾燥も激しそう、雨季の夏(12〜4月)は場合によっては道路が川の増水でクローズになることも多いので避けたほうがよいです。

「チラゴエは、オーストラリア、クイーンズランド州のマリーバのシャイアにある町と地域です。かつてはさまざまな鉱物が繁栄していた鉱山の町でしたが、現在は小さな亜鉛鉱山と大理石の採石場になっています。 町のすぐ外には、石灰岩の洞窟があるチラゴームンガナ洞窟国立公園があります。」
ウィキペディアより参照

ということで、ここの魅力はずばり石灰岩の洞窟鉱業の歴史、そして知る人ぞ知る天体観測です。

チラゴーの宿泊施設

チラゴーの町にはいくつか宿泊施設がありますが、私が訪れた昨年の7月とつい2週間前に滞在した2ヶ所を紹介します。

チラゴー・オブザーバトリー・アンド・エコロッジ(Chillagoe Observatory and Eco Lodge)

昨年の7月に訪れた時に滞在した場所で、1番にオススメしたいところです。
私たちはキャンプなので、1泊1人$10でした。
チラゴーキャンプサイト
区画が決められていないフリーサイトで、直火で焚き火ができる場所が点在しているので、その近くに車を停めてキャンプサイトを確保できます。
チラゴーキャンプサイト焚き火
トイレ&シャワー施設あり、キャンプキッチンあり、水道とゴミ箱がキャンプエリアの所々にあり、とても便利で快適でした。
キャビンもあります。カップル用からファミリー用まで色々なサイズが揃っているみたいです。キッチン施設はキャビン内にはないらしく、キャンプキッチンを併用してねとのことです。
その他には、ディナーのみのレストラン、プール、そして名前の通り天文台があります。

チラゴーツーリストビレッジ(Chillagoe Tourist Village)

ここは2週間前に行った時の滞在地です。チラゴーのメインストリート沿いにあるのですぐ分かります。
キャンプだと、1泊1人大人$12, 子供$6でした。
日陰の多いキャンプエリアで、ここもフリーサイトなので好きなところにテントを立てられます。
敷地の真ん中にピクニックテーブル、キッチン、水道、薪を使う直火BBQ台があり、敷地の奥のほうにトイレ&シャワー施設。
キャビンもあります。大きなプールがあり、レストランは朝昼晩と利用可能、テイクアウェイもできます。ガソリンスタンドも併設されているので、ここで給油と休憩だけをしていく人も多そうですね。
ここもいたってベーシックですが、清掃がこまめにされていてとても綺麗でした。トイレットペーパーやハンドソープがすぐ補充されていたり、赤土で汚れたシャワールームの床もすぐにモップがけされていたり、キャンプエリアの空いている敷地にはすぐに芝生に水が撒かれていたりと、すごく気持ちよく滞在できました。
最初のところと比べてマイナス点があるとすれば、キャンプファイヤーが出来なかったことと、メインストリート沿いなので夜でも車の走る音がちょっと気になったくらいでしょうか。
でもチラゴーに滞在するならここも充分オススメできます。

では、48時間アドベンチャースタート!

1日目
正午、ケアンズ出発。
これは昨年のキャンプをモデルにしてます。午前中に用事があったのでお昼に出発しました。3時間かけてチラゴーへ向かいます。

午後3時、チラゴー到着。
滞在地にチェックインし、キャンプエリアを確保、テントの設営等をします。キャビン滞在ならば楽ですね。荷物を運び入れるだけ。

午後4時、チラゴー町の周辺散策。
この日は、滞在地やその周辺を散策します。

ウィアー・チラゴー(Weir Chillagoe)

紹介した2ヶ所の宿泊地からでもほんの5分、ウィアーロードの道沿いにクリークが流れているのがすぐ見つかります。
チラゴークリーク
スロープになっていたり、階段があるところもあって、何ヶ所か川のほうへアクセスできる場所があります。
ウィアーチラゴー
浅く少し流れのあるところ、水をせき止めてスイミングホールになっているところがあり、川遊びをする人や釣り糸を垂らしてる人もいます。
暑い日には絶好の水遊びスポットみたいですね。

2日目
午前9時、洞窟探検開始。
朝ご飯をしっかり食べたら、この日は丸1日洞窟探検をしましょう。
6ヶ所ある洞窟のうち、3ヶ所はレンジャーによるガイド付き洞窟ツアーでしか行けないところです。そして、残りの3ヶ所はセルフガイドで洞窟に行けます。自己責任の上で充分に注意して行ってくださいということです。私たちはセルフガイドで行ける洞窟に行ってきました。
まずは必要な装備の確認。

  • 帽子、長ズボン、靴、ヘッドライト、トーチは必須。
  • 日焼け止め、虫除けスプレーは事前に済ませて。
  • 水、ファーストエイドなども車に用意しておいて。

マンガーナ・ケイブス(Mungana Caves)

私がまずオススメするのは、チラゴー・マンガーナケイブス国立公園のマンガーナケイブスのエリアです。
チラゴー中心地からさらに西へ15km15分ほど行くと分かりやすく看板が出てきます。

マンガーナロックアートサイト(Mungana Rock Art Site)

右折して少し進むとまず見つかるのが、マンガーナロックアートサイトというところです。ここは洞窟ではなく、壁画を見ることができます。
マンガーナロックアート
車を停め、ゲートを通り、すぐ目の前の岩に壁画を見つけられます。そこから左のほうに進み、少し行くと中のほうへ入って行くことができます。
マンガーナロックアートサイト
あっちへ行ったりこっちへ行ったり、ぐるぐる回って迷いそうになりますが、迷わないように出てきてください。

アーチウェイズ(The Archways)

ロックアートサイトからさらに車で進むと、アーチウェイズにたどり着きます。
アーチウェイズ入り口
往復220mの洞窟ですが、非常に歩きやすく、日中は光が入ってくるところも多いのでとてもやさしい探検です。
アーチウェイズ
しかし、一部暗い場所もあるのでやはりトーチは必須です。
アーチウェイズ
何ヶ所か岩の下をくぐり抜けたり、上を超えたりして違うところから戻ってこれたりもします。ここもまた迷わないように出てきてください。30分くらいかけて存分に楽しみましょう。

正午、お昼休憩。
マンガーナケイブスエリアを探検し終えたら、ちょうどお昼時になると思います。一度滞在地に戻るのも良いかもしれません。
そこで昼食タイム。
チラゴーツーリストビレッジプール
私たちが行った時は、昼食後に子供たちはプールへ遊びに行きました。

午後2時、再び洞窟探検へ。
午後からは、車で5分のDonna Cave car parkに車を停めて、そこから歩いてさらに2つの洞窟へ向かいます。

ポンペイイ洞窟(Pompeii Cave)

ポンペイイ洞窟
ポンペイイ洞窟は、往復600m50分かけて行く難易度が高い洞窟になっています。
ポンペイイ洞窟
入り口を入っていくとどんどん下に降りていく感じで、上は開けていて光も入ってきますが、足場はしっかり選んで歩いていかないといけないので、ゆっくり注意しながら進みましょう。一番下まで降りてから上を見上げると壮観ですよ。
ポンペイイ洞窟

バウヒニア洞窟(Bauhinia Cave)

バウヒニア洞窟
もう1つのバウヒニア洞窟は、こちらも難易度が高い、往復300m20分の所要時間と紹介されています。
ここは1番難しいところだと思います。入り口入ってすぐのところに大きな一枚岩が斜めにあるので、ほぼ滑り落ちるような感じで降りていきます。
昨年来た時は娘7才、息子は5才で、子供たちは無理だと判断して行きませんでした。
しかし、今年は行きましたよ。大人2人でサポートし、1人が先に下に降りて待機、1人が上から子供を1人ずつ送っていき、無事に最初の1番大変なパートを抜けられました。そこからはそんなに大変ではありません。
大人はしゃがみながらくぐらなきゃ行けないところもありますが、そこは子供たちには余裕です。
ここは他の洞窟と比べて風通りがなく、洞窟内のほうが暑く感じられます。
奥まで行くと明かりは全く入ってこないので、トーチがないと真っ暗です。
狭い部分も多く、歩くと下の砂が舞って埃っぽくなりやすいので、口を塞げるスカーフみたいなのがあると良いかもしれません。
ここも20分ほどぐるぐる回り、コウモリやクモも見つけてきました。

午後5時、ウォーキングトラックへ。
チラゴーの冬の7月は、朝晩は10度を切るくらい冷えますが、日中は30度近くまで上がります。なので、いくつかあるウォーキングトラックは日中暑い時間帯を避けると良いでしょう。
2つの洞窟探検を終え、次にすぐ近くのウォーキングトラックへ行きました。

バランシングロック(Balancing Rock)

バランシングロック
Donna Cave car parkからわずか5分、バランシングロックへの駐車場に着きます。ここから始まるトラックは往復440m、所要時間20分の短い散歩道です。

ウランバアートサイト(Wullumba Art Site)

ウルンバアートサイトウルンバアートサイト
同じ駐車場からすぐ見に行くことができるアボリジニの壁画がここにもあります。ぜひここにも寄りましょう!

午後7時、星空観測。
丸1日洞窟探検をして身体も疲れていることでしょう。温かいシャワーを浴び、美味しい夕食を食べたら、あとはキャンプチェアに座って焚き火をしながら夜空を眺めるだけ。
チラゴー夜空
高晴天率と低湿度、空気の透明度が非常に高いチラゴーは星空観測に最高な場所です。
天の川や流れ星も普通に見られます。
チラゴー夜空
星空観測の為にチラゴーを訪れる人も結構いるみたいですね。
私も試しにスマホで星空撮影してみました。これも楽しい!

3日目
午前6時、日の出を見に。
私たちはキャンプへ行くと、日の出&日の入りが見れるスポットをよく探します。ここチラゴーでも見つけましたよ!

チラゴースメルターズ(Chillagoe Smelters)

昨年初めてチラゴーに来た時に、同じキャンプ場にいた方から教えてもらったベスト日の出スポットです。ここも車で5分。チラゴーはコンパクトにまとまっていて良いですね。
スメルターズというのは精錬所のことであり、20世紀初めの頃、この辺りは金、銀、銅、鉛などの採鉱で栄えており、それらの鉱物の精錬に使われていた施設です。廃坑に伴い、廃墟になってしまった現在では立ち入りの可能なエリアからこの施設一体を見渡せることができます。
チラゴースメルターズ
駐車場があり、そこから歩いて2つのルックアウトへ行けます。日の出を見るには東側にあるルックアウトへ。
チラゴー日の出
7月だと日の出は午前6時40分頃、20分くらい前から見ていると、だんだんと明るくなり色が変わっていく様子がとても綺麗です。
チラゴースメルターズ

午前9時、チラゴー出発。
日の出を見たら宿泊地に戻り、朝ご飯。その後荷物をまとめてチェックアウト、チラゴーを出発です。

正午、ケアンズ到着。
3時間かけ、ケアンズに戻りました。

ケアンズ近郊の珊瑚海、熱帯雨林とはまったく違う大自然の景色を堪能できる、たった48時間に凝縮されたアドベンチャー。
ケアンズの一味違う楽しみ方を探している人にお勧めです!

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