キャンパーのための究極の冒険を求めるなら、オブライエンズクリークはまさに理想的な場所です。この美しいキャンプグラウンドでは、フォシッキング(宝石探し)だけでなく、自然の中でのキャンプ体験も楽しむことができます。そこで私たちは、息をのむような景色と驚くべき宝石の発見を組み合わせた、オブライエンズクリークでのキャンプとフォシッキングの冒険を体験しました。この記事では、キャンプ情報とフォシッキングの楽しみ方を詳しくご紹介します。自然の静寂とキャンプの醍醐味、そして宝石の輝きという最高の組み合わせについて、一緒に探求していきましょう。
オブライエンズクリークキャンプグラウンド(O’briens Creek Campground)
まずはオブライエンズクリークキャンプグラウンドについてです。距離はケアンズから330km、所要時間は約4時間半のドライブになります。
マウントサプライズからハイウェイを外れ、未舗装路のオブライエンクリークロード(Obrien Creek Rod)を北西へ35km進んだところにあります。
私たちが訪れたのは4月中旬、雨季も終わり晴天の続いている週でした。ハイウェイからキャンプグラウンドまでの35kmの未舗装路は状態も良く、2WDでも問題なく行けると思います。ただ雨季の間は道路状況がガラッと変わるので、最新情報は直接問い合わせをして確認したほうが良いでしょう。小さなクリークを横切るところもあったので、雨季の間は増水の影響で通行止めになる時があるかもしれません。
キャンプグラウンドはエリザベスクリーク沿いに広がる25エーカーの広大な土地で、さまざまなキャンプスタイルに合った場所を選べるようになっています。
到着したらまずはオフィスへ向かい、チェックインをします。が、私たちが着いた時はこの看板が前に掲げてあり、オフィスには誰もいませんでした。「オフィスにはいません。とりあえずキャンプして、後で来てね。」
オフィスのカウンターを見るとこの張り紙がありました。9:30〜11:30と15:00〜17:00にいるみたいです。着いたのはちょうどお昼だったので居ませんでしたね。
キャンプ料金ですが、1泊大人$10、子供(4〜16歳)$5。ファミリー(大人2人、子供最大5人まで)$30。現金のみかな。EFTPOSはなかったような気がします。私たちは翌日の朝一にオフィスへ行き、支払いを済ませました。
チェックインを後回しにし、すぐに良い場所を確保するべくキャンプグラウンド内をぐるっと回ってみました。イースター週末の連休明けに訪れたのでキャンプ場は全然混んでいなく、数台のキャンパー達があちらこちらに滞在しているだけでした。
木陰の多いエリザベスクリーク沿いの場所は最も人気が高く、目の前のクリークにすぐ遊びに行ける便利さが魅力的です。クリークから少し離れたところだと平坦な場所が多く、木々もさらに密集していて、よりプライバシーの保てるところになりそうです。敷地内の真ん中辺りは大きくオープンスペースが広がっていて、キャラバンやキャンパートレーラーがソーラーパネルを広げ、太陽光がしっかりと当たるような場所を陣取っていたりします。
私たちはクリークの目の前、木陰が程よくある場所をうまく確保できました。多少クリークに向かってなだらかに傾斜していましたが、そんなに気になる程度ではなく、良い感じで駐車できました。フリースペースで区画分けはないので、良い場所は早い者勝ちですね。
トイレと温水シャワーのある建物が2ヶ所あります。こちらが私たちが陣取った場所に近いほうの水洗トイレと温水シャワーです。それぞれ2つずつあり、お湯も勢いよく出て気持ち良いシャワーが浴びれますよ。
もう1つのほうはオフィスの目の前にあるこちらの建物。こちらもきれいに清掃、メンテナンスされていて良い印象でした。
エリザベスクリークから見るキャンプサイトです。私の車が奥に小さく見えます。フェンスが張られていて、クリークのほんのすぐそばまでは車がいけないようになっています。私の車のところがフェンスギリギリのところです。雨季で増水すると川の水位がそのフェンス近くまで来るんでしょうね。
水深は所々で私も足がつかない深いところがありましたが、キャンプサイトの目の前のこの辺りは深さが膝から腰くらいで流れも緩やか、水も冷たすぎず子供たちにとっても理想的な川遊びスポットでした。
着いた初日は午後から夕方までここで遊んでいました。寒くならないからずっと水に入っていられましたよ。
ここのキャンプグラウンドは焚き火ももちろん可能です。直火でするならすでに使われてた場所でするようにしましょう。あちらこちらに焚き火場が見つかるので、キャンプスポットを決める際に合わせて焚き火場も考えると良いですね。私たちは焚き火台も持参していたので、それで楽しんでもいました。
夕焼け、サンセットも綺麗でしたし、夜の星空も凄かったですよ。今回星空の写真は撮りませんでしたが、夜空一面に広がる星空はアウトバックでしか見れない圧巻の景色でした。
オブライエンズクリークフォシッキングエリア(O’briens Creek Fossicking Area)
では、今回のキャンプで楽しみにしていたアクティビティ、オブライエンズクリークでのフォシッキング(宝石探し)について紹介していきます。
まずは、フォシッキングをするにあたって必要なライセンスがあります。
ライセンスはクイーンズランド州政府のウェブサイトからオンラインで購入が可能です。ライセンスのタイプも様々で、期間は1ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の3タイプ、個人またはファミリー単位で選べます。私達は期間1ヶ月のファミリーを選び、費用は$13.36(税抜)でした。2023年4月に最後のアップデートがされたようで、以前に違う場所へフォシッキングへ行った時と値段は変わっていましたね。
次に、オブライエンズクリークフォシッキングエリアの場所についてです。
キャンプグラウンドからオブライエンクリークロードでさらに奥のほうへ向かいます。キャンプグラウンドを出てすぐにエリザベスクリークを横切り、さらに道は西のほうへ続いていきます。
クリークを渡ってすぐにこの案内サインが見つかります。ここから1.5kmです。ハイウェイから来た道と同じような道路ですね。未舗装だけどきちんとメンテナンスされているので2WDでも問題なさそうです。
オブライエンクリークの小さな小川を横切り、すぐのところにこの案内サインが右手に見つかります。ここを入っていき、トルマリンガリー(Tourmaline Gully)とクリスタルガリー(Crystal Gully)のほうへ向かいます。ここが、キャンプグラウンドのオフィスでチェックインした時にオーナーさんから教えてもらったおすすめのフォシッキングスポットでした。
州政府のウェブサイトからもフォシッキングエリアの地図はダウンロードできますが、チェックイン時にオーナーから地図をもらい、エリアへのアクセス方法と最近発掘されているスポットも教えてくれるので、事前により理解を深めることができました。
ここからの道は4WDが必要かもしれません。オーナーから頂いた地図とスマホのGPSを頼りに進んでいきます。オブライエンクリーク沿いを北上していく感じですね。所々道が何方にも分かれている所がありますが、大体の方角が合っていればまたすぐ合流するので問題ないです。
この写真のような大きな分かれ道には案内サインがあるので助かります。ここはトルマリンガリーとクリスタルガリーの分かれ道です。
私たちはまず奥にあるクリスタルガリーのほうへ向かいました。
道が少し広くなっているところを見つけ、他の車の通行に邪魔にならないところに車を停めました。といってもこの日は他の車は1台も見ませんでしたね。
ここに着いたのが確か11時頃、気温は余裕で30度を超え、日差しがジリジリ照りつけるかなりの暑さでした。ここから少し歩き、クリスタルガリーとオブライエンクリークが合流するところにまずは行ってみました。
私たちが訪れた4月中旬、雨季が明けて間もない頃ではこの写真のようにオブライエンクリークにはまだ水が流れていましたが、乾季の後半、9〜11月頃になるとクリークの水は全くなくなるみたいですね。
とりあえず暑すぎるので、水のあるところでなんとなく探し始めてみましたが、何か違う気がする。
こちらがクリスタルガリーから流れてきた水がオブライエンクリークに合流するところ。完全に乾いていて水は全く流れていませんね。
ちなみにガリー(Gully)とは、辞書によると「降水による集約した水の流れによって地表面が削られてできた地形のこと」とあります。
雨季の期間の大量の降水によってできた小峡谷で、その両岸の削られた斜面の砂利のところを探してみるとよいとのことでした。
しかし、この暑さで水の全くないガリーの斜面に座り込んで、スコップやふるいを使って長時間探すのはなかなか大変です。子供たちも熱中症にならないかと不安になります。なのでこの日はこの辺りを一通り見回し、写真を撮ったらひとまずキャンプグラウンドに引き返しました。
と、キャンプグラウンドへ戻る途中、少し手前に「TOPAZ FOR SALE」という看板のある私有地を見つけ、恐る恐る入ってみることにしました。
敷地内に入り車を停めると中から男性が出てきてくれました。軽く挨拶をし、看板を見て来てみたと伝えると、ここで採れたクリアな色と青みがかった色のトパーズの原石をいくつか見せてくれました。そのうちの小さなものをいくつか購入し、合わせて聞いてみました。「具体的にどこで採れたの?」
今さっき行ってきた辺りの写真を見せながらどういうあたりを探せばよいのか聞いてみます。すると、クリスタルガリーの上の方、車でアクセスできる突き当たりまで行き、車を停めてからさらに上の方へ歩いていき、前回の雨季で新しく削られた峡谷のあたりを教えてくれました。
ということで、この日はキャンプグラウンドに戻ったら午後はずっと川遊びをし、翌日あらためて行ってみることにしました。
翌朝は早めに起きて朝ご飯を食べる前、7時に出発し前日に教えてもらったポイントへ向かいました。朝一まだ涼しい時間に行って数時間探してみることにしたのです。
ここが道の突き当たり、車で行ける1番奥の場所です。ここから少し歩いてクリスタルガリーへ向かいます。
少し岩場に登って周りを見渡してたら絶景でした。他に誰もいない青空の広がる大自然の中で過ごす時間が何より最高です。
さて、ここからクリスタルガリーに入り、小さな峡谷沿いを上流のほうへ歩いて行ってみます。所々で誰かが掘り起こしたであろう、砂利の跡が見られました。なるべく新しく削られたであろう斜面を見つけながら、小さなショベルとふるいを手に家族みんなで数時間探してみました。
ここオブライエンクリークフォシッキングエリアでは、宝石品質のトパーズをはじめ、ロッククリスタル、スモーキークォーツ、アクアマリンなどの宝石素材も見つかるとのことです。
本格的に暑くなりはじめた10時くらいまで探してみましたが、なかなか見つからないですね。見つけられたのはこれくらいでした。でも掘りはじめて夢中になるとあっという間に時間は過ぎてしまいます。「ここはどうか、あそこはどうだ」と、まさに宝探しのようで楽しい時間を過ごすことができました。
一つ学んだのは、ショベルはせめて1人1つあったほうが良いですね。持っていったのはショベルが2つとふるいが2つだったので、家族4人でショベルは取り合いになってしまいました。。
まとめ
オブライエンズクリークでのキャンプとフォシッキングの冒険は、私たちにとって素晴らしい経験となりました。キャンプグラウンドの美しい景色と自然の静寂に包まれながら、フォシッキングの楽しみも堪能しました。オブライエンズクリークは宝石の宝庫であり、私たちはいくつかの貴重な宝石素材の天然石を見つけることができました。
自然の美しさと宝石の輝きが交差するこの場所は、キャンパーや宝石探しのファンにとっては必見です。オブライエンズクリークでのキャンプとフォシッキングの組み合わせは、アウトドア愛好家にとっての究極の冒険体験です。是非、この魅力的な場所での冒険を体験してみてください。