9月にケアンズからオーストラリア大陸最北端のケープヨークへの15日間トリップに行ってきました。日本語でのケープヨーク情報はまだ少ないため、計画を立てる皆さんに役立つ詳細な記録をお届けします。
トリップ8日目:OTTを終え、さらなる北へ
オールドテレグラフトラック(OTT)の北パートを完走し、バイパスルートであるバマガロード(Bamaga Road)へ合流。ここから最北端への最後の関門、ジャーディンリバーフェリーを目指します。
💡 バイパスルートの状況
ブラムウェルからフェリー乗り場までOTTを通らずにバマガロードで行く場合は約170km。バイパスとはいえ、激しいコルゲーション(路面の凹凸)が続くため、速度は出せません。移動時間は余裕を持って計画しましょう。
1. ジャーディンリバーフェリー (Jardine River Ferry)
ケープヨークへ渡る唯一の手段がこのフェリーです。現地はガソリンスタンドも兼ねています。
- 支払い:EFTPOS(カード)のみ。現金不可。
- チケット:オンライン事前購入も可能です。
- 注意点:12:00〜13:00はスタッフの昼休憩で運行が止まります。また、混雑時は数時間待ちになることもあるため、昼前後の到着は避けるのが無難です。
2. 拠点の街:バマガ (Bamaga) での最終補給

フェリーを渡り、舗装路に入ると拠点となる街「バマガ」に到着します。ここは最北エリアで最も設備が整った場所です。
| 施設タイプ | バマガで利用可能なもの |
|---|---|
| ショップ | スーパー、薬局(土日休)、酒屋、郵便局 |
| インフラ | ガソリンスタンド(BP)、病院、車の修理工場 |

⚠️ 重要な給水ポイント
バマガのBPガソリンスタンドは、飲料水を補給できる最北の場所です。我が家はここで計90L(ブラダー60L+タンク30L)をフル満タンにしました。これより北では飲用可能な水が手に入りにくいため、必ず立ち寄りましょう。
最北のキャンプ地:パンサンドベイ (Punsand Bay)

バマガから26km。ついに憧れの「ケープヨークキャンピング パンサンドベイ」へ到着!ここに4泊滞在しました。

キャンプサイトから歩いて数十メートルでビーチへ。クロコダイル生息地なので泳げませんが、散策に最適。
🚨 予約に関する警告
ここは「半年前の予約」が必須です。私たちがチェックインした際も、キャンセル待ちが100人以上いるとのことでした。飛び込みでの宿泊はほぼ不可能です。予約は公式サイトからお早めに。
我が家のキャンプ・セッティング術
長距離移動を伴うトリップでは、「設営・撤収の速さ」が正義です。今回のスタイルは、4人家族にとってのベスト解でした。

- ルーフトップテント(Drifta Stockton 1.2m):妻と娘用。ハードシェルタイプで設営2分。上にソーラーパネルとリカバリーボードを常設。
- スワッグ(Darche Nebula 1550):私と息子用。クイーンサイズで広々。設営5分。
椅子とテーブルを出しても計10分で完了します。日中のドライブ時はルーフトップだけサッと畳み、スワッグはサイトに置いて場所を確保しておく。この機動力が非常に便利でした。
ついに到達!オーストラリア大陸最北端 “The Tip”

キャンプ場からパジンカロードを北上し、駐車場から岩場を歩くこと約15分。ついにその瞬間が訪れました。
“You are standing at the northernmost point of the Australian continent”
看板の前に立った時の達成感はひとしおです。足場が岩場なので、ビーチサンダルではなく、しっかりした靴で行くことをおすすめします。
トリップ10日目:トレス海峡を巡る「スリーアイランドツアー」
10日目は、セジア(Seisia)から出発する1日ツアーに参加しました。ホーン島、木曜島、ロコ島の3島を巡ります。
1. ホーン島 (Horn Island)
セジアから約1時間でホーン島に到着。トレス海峡遺産博物館では、第二次世界大戦の資料が豊富に展示されています。日本語の資料もあり、この地域の歴史的背景を深く知ることができます。
ホーン島での滞在は1時間半。帰りにスーパーに立ち寄りアイスを買ってから次の目的地、木曜島へ向かいます。
2. 木曜島 (Thursday Island):トレス海峡の中心地と日本人墓地
ホーン島からボートでわずか10分。トレス海峡のメインアイランド、木曜島に到着です。
この小さな島には、警察や病院、学校、役所といったあらゆる施設が凝縮されており、トレス海峡諸島の行政・生活の中心地として機能しています。
これほどインフラが集まった理由は、木曜島の「地理的な利点」にあります。周囲を大きな島々に囲まれているため、サイクロンなどの自然災害の影響を受けにくく、非常に安全な場所。その守られた地形こそが、主要な公共施設がこの島に集まってきた決め手なのだそうです。
ボート乗り場近くの待合所はありますが、日差しが非常に強力。散策中は意識的に日陰を選んで歩きましょう。
島内タクシーツアー:歴史と絶景を巡る
ツアーは、現地ガイドが運転するタクシーで島内を一周するスタイル。11時からスタートし、まずは高台の要塞を目指します。
● グリーンヒルフォート (Green Hill Fort)

丘の上に建つこの要塞からは、トレス海峡の島々とオーストラリア大陸を一望できます。透き通った海の色は、まさに絶景の一言です。
● 日本人墓地 (Thursday Island Cemetery)
島の北側にあるこの場所は、今回のツアーで最も心に響きました。
オーストラリアの最果ての島に、日本語が刻まれたお墓が並んでいる光景を目にした瞬間、言葉では説明できない懐かしさと先人への想いが溢れ、思わず涙が溢れました。
慰霊塔の碑文
かつて真珠貝採取などで活躍し、この海域で亡くなった約700名の日本人の霊を慰めるために建立されました。遠く離れた地で日本のルーツに触れる、非常に重みのある時間となりました。
ツアー終了後はグランドホテルでのランチや、お土産探しなど、1時間半の自由時間を存分に楽しみました。
3. ロコ島 (Roko Island)
最後に訪れたのは、ドラム缶の浮き桟橋がスリリングなロコ島。ハンモックに揺られながら、旅の疲れを癒やす贅沢なひと時を過ごしました。
ロコ島には1時間半滞在、4時に出発しセジアに4時半に到着。スリーアイランド1日ツアーが終了しました。
周辺スポット:クロックテントとDC3墜落跡
- クロックテント (The Croc Tent):お土産を買うならここがベスト!限定のデザインシャツや小物が充実しています。
- セジア桟橋での釣り:桟橋から手軽に釣りが楽しめます。子供たちも数匹釣り上げ、大満足でした。
- DC3飛行機墜落現場:第二次世界大戦時の機体の残骸が保存されています。歴史の生々しさを感じるスポットです。詳しくはリンクからどうぞ。
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まとめ:そして南下開始へ
最北の地パンサンドベイで4日間、存分にケープヨークを満喫しました。12日目、名残惜しいですがケアンズに向けて南下を開始します。
次回の記事では、復路の様子をお届けします。「その④ パンサンドベイからケアンズへ」へつづく。















