モーニンググローリーの町、バークタウン。周辺の見所と共に紹介!

モーニンググローリー Camp Trip

ケアンズからサバンナウェイでクイーンズランド州を横断。ノーマントンを過ぎてさらに西へ向かい、間もなくすると未舗装道に突入していきます。

サバンナウェイ

ひたすらこのような道というわけでもなく、意外と周りの景色は変わっていきます。
ここは、サバンナウェイ!という感じだったので一旦停まり、写真を撮っておきました。
運転するのが好きな人なら、ここのドライブはたまらないですよ〜。

レイックハルト滝(Leichhardt Falls)

 ノーマントンから西へ進むこと150km、サバンナウェイがレイックハルト川を横断するところに着きます。

レイックハルト川

写真の左側に走っているのが道で、雨季は川底になるであろう岩肌が右側にあり、訪れた9月末時点での川の水量がこのような感じです。
雨季(12月〜3月)に入ってもよっぽどの降水量にならないと、この道まで川の水が来ないんじゃないかな?でも川の水量は乾季と雨季で本当にものすごい変わるから、分かりませんね。
レイックハルト滝ノーマントン側から来ると、レイックハルト川を横断したすぐ後にこの看板が見つかります。
次の目的地のバークタウンまでは71km、ですがちょっと寄り道。ここを右折して脇道に入ると、レイックハルト滝(Leichhardt Falls)の見えるところまで行くことができます。
ちょっとしたトラックになっていて、砂も柔らかくズボッとはまりやすそうなところもあるので気をつけて。
5分ほど進むと、川岸の目の前に着きます。多分雨季の水量が多い時期だと川になっているところですね。

レイックハルト滝

肝心のレイックハルト滝ですが、水量が少なく、水は流れ落ちていませんでした。。
通年で見られる滝ではなく、水が多い時だけ現れるので、乾季の後半の9月末では滝は見れませんでした。残念。

レイックハルト滝

ここは、フリーキャンプサイトとしても良く知られているらしく、色々調べている時に川沿いでキャンプをしている人たちの写真も結構見つけました。
もちろん施設は何もないので、キャンプをする際にはトイレから何から全て準備は必要になります。

バークタウン(Burketown)

レイックハルト滝から71km、時間にして1時間で次に訪れた町、バークタウンです。
ケアンズからだと900km、クイーンズランド州の北西の端の町、もうすぐでノーザンテリトリー州との州境にたどり着きます。
ここもカーペンタリア湾に一部が面しており、アルバート川沿いに町が拓かれています。
人口は238人(2016年調査より)、ここはオーストラリアのバラマンディの都としても知られていて、毎年イースターの頃にバラマンディフィッシングの大会も開催されるそうです。

バークタウンキャラバンパーク(Burketown Caravan Park)

滞在したのはバークタウンキャラバンパーク(Burketown Caravan Park)というところ。
バークタウンに2つある宿泊施設の1つで、もう1つはサバンナロッジ(Savannah Lodge)というアコモデーションです。

バークタウンキャラバンパーク

私たちはキャンプなのでここを選びました。キャビンとキャンプサイトがあり、キャンプサイトにはすべて電源有り、水道の蛇口も各所にありました。トイレ、シャワー、ランドリー、キャンプキッチン、小さな売店あり。なぜかあると勘違いしてましたが、プールはありません。
着いた日も日中は35度超え。これでプールがなく水遊びが出来ないのは大きな誤算でした。。

 

バークタウン

昼過ぎにバークタウンに着いたその日は、町の周辺をドライブして暑い日中を乗り切りました。
キャラバンパークの目の前にあったツーリストインフォメーションセンターで、近くにある観光スポットを教えてもらい、訪れてきました。
町の中心部から5分でこの景色です。いくつか案内板が出ており、ボートランプも近くにありました。

ソルト・パン(Salt Pans)

バークタウン塩田

町からドライブすること約10分、まだ一応道を走っています。
ここはソルトパン(Salt Pans)といって、モンスーンの季節にはオーストラリア最大の湿地帯になるところです。町の大部分が海抜数メートルしかなく、しかも入り組んだアルバート川沿いにあるから起こるそうです(グーグルマップの航空写真で見てみると良く分かりますよ)。
しかし、乾季の間に海水はすべて地面に吸収され、今度はオーストラリア最大の塩田が現れる場所です。白く見えるのは塩ですね。

 

バークタウンボートランプ

ボートランプにも来てみました。大きな駐車場があり、桟橋があります。
ここまでは誰でも来られるところですが、さらに下流のほうへ行くこともできます。この先からはゲートがあるので、町中にあるツーリストインフォメーションセンターで通行券を購入しないと通ることができません。1日とか複数日とかで買えるのかな。
キャラバンパークに滞在していた人たちの9割方はフィッシングでバークタウンに来ているような感じだったので、みんなこっちに来ていたのかな。朝からみんなボートを車で牽引して出かけていっていました。

バークタウン・ボア(The Burketown Bore)

バークタウンの町の入り口、ハイウェイから「Welcome to Burketown」の看板が見え、そのすぐ先に見つけたのがバークタウンボア(Burketown Bore)です。

バークタウンボア

ボア(Bore)とは、掘り抜き井戸のことです。
ここバークタウンにあるボアは、1897年にクイーンズランド州政府によって掘られた井戸であり、バークタウンの町へ供給できる水、特に家畜の牛の飲み水を確保するためだったそうです。

バークタウンボア

しかし、1959年のレポートによるとミネラル過多のこの水は飲み水に適さないと判断され、特に何に使われるでもなく、自噴し続ける水は辺り一帯をユニークな景色に作り上げていきました。

バークタウンボア

1940年代にはThe Public Bath House(公共浴場)があったそうです。源泉68度のお湯をタンクに貯め、やけどしないように冷たい水と混ぜながら良い感じのお風呂があったんでしょうね。
1960年代までは確かにこのBath Houseは存在していたみたいです。しかしいつの間にか消滅してしまったそうで。。
ミネラル豊富な源泉68度の今だに湧き続けているお湯。なんかもったいない、と思うのは日本人だからでしょうか?

グレゴリー川(Gregory River)

バークタウンキャラバンパークにはプールがないことが分かり、どこか近くに水遊びができて涼めるところがないかとキャラバンパークのオーナーに訪ねてみたところ、とても良い場所を教えてもらいました。
バークタウンから少しドライブします。南のほうへ120km行くとグレゴリーという町へ着きます。この間の道は最近舗装道路になったらしく、とても快適です。
その町沿いを流れるグレゴリー川は、この辺りの人たちがみんな川遊びに行くところらしく、日帰りで遊ぶのはもちろん、川沿いでキャンプをする人もたくさんいるそうです。
バークタウンから来て、グレゴリーに入りすぐ右折すると、グレゴリー川を渡る橋があります。渡ってすぐ左に入ると川岸のほうへ下りて行くことができ、川沿いの良い場所を確保すればオッケーです。

グレゴリー川

ここの水はとても冷たくて綺麗でした。

グレゴリー川

午前中から来て、ピクニックランチをはさんで、夕方4時くらいまで遊んでいました。
パークのオーナー曰く、バークタウンに来る人は、フィッシングか、フィッシングでなければグレゴリーに川遊びに行くそうです。暑い日中にフィッシングに行かず、バークタウンの町中にいてもすることは何もないって。
確かにそうでした。ここは最高の川遊びスポットですよ。

モーニング・グローリー(Morning Glory Cloud)

バークタウンを訪れる最大の目的がモーニンググローリーを見ることでした。
モーニンググローリー(Morning Glory Cloud)とは珍しい気象現象の1つで、巨大なロール状の雲の帯のことです。上空1~2km、長さは最大1000kmにも達し、最大時速60km/hの速さで移動するそうです。
世界各地で稀に観測されることがありますが、最も高確率で定期的に観測される世界で唯一無二の場所、それがバークタウンなのです。
見られる時期は9〜11月。条件として、まだ春先の低い海水温、高くなってくる陸気温、強い海風(バークタウンでは北北東)と高湿度(85%以上)。
これらが揃った時にモーニンググローリーが現れるそうです。

今年は8月末に1度現れて以降、ずっと見られていなかったそうで、私たちが着いた日の朝(9月29日)が見られそうな条件だったけれども結局出なかったみたいです。バークタウンに滞在は2泊。この間に見られることを願っていました。
滞在2日目の朝、早朝にそれらしきものが見られましたが、日の出前のまだ暗い時間だったので良く分からず。日の出後、明るくなってから、西の空遠くの方にうっすらと雲の帯が見えました。
そして、3日目の朝、この日は好条件が見事に重なり、本当に運良く素晴らしいモーニンググローリーを見ることができました。

モーニンググローリー

モーニンググローリー

モーニンググローリー

モーニンググローリー

モーニンググローリー

モーニンググローリー

モーニンググローリー

モーニンググローリー

モーニンググローリー

モーニンググローリー

キャラバンパークから車で5分のところにあるバークタウンセメタリー(Burketown Cemetery)がモーニンググローリーを見るのに良い場所だと教えてもらっていたので、朝6時、日の出20分前から待機しました。
わずか40分の出来事でした。
まだ薄暗い東の空の地平線沿いに帯状の雲がうっすら見えます。それが時間が経つとともにだんだん大きくなり、日の出直後に突風が吹き始めた途端、すごい音とともに雲が巻き上がり回転しながらどんどん近づいてきます。頭上を通り抜け、西の方へ流れていくと、また次の雲が迫ってきます。いくつかの雲の帯が流れていき、7時前には東の空は雲ひとつない快晴の青空になっていました。

モーニンググローリーは、限られた時期(9月〜11月)に、さらに気象条件(強い海風と高湿度)が揃わないと見ることができない稀に起こる気象現象なので、なかなか見ることは難しいかもしれません(観光案内所のおばちゃんは「10月ならほぼ毎日見られるんだけどね〜」とは言ってましたが)。
が、このクイーンズランド州北西部にある小さな町のバークタウンが、世界中で唯一の高確率で定期的に見られる場所である限り、これを狙って訪れるのも良いアドベンチャーになりそうですね。

以上、モーニンググローリーをはじめとして、周辺の見所も合わせてバークタウンの紹介をさせてもらいました。
サバンナウェイのロードトリップへ行くなら欠かすことのできない訪れたい町の一つです。興味のある方はぜひ行ってみてください!

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