さて、4月のイースターホリデーの週末に家族で2泊3日キャンプへ行ってきました。
場所は、タラルー温泉(Talaroo Hot Springs)というところです。ここは昨年6月にオープンしたばかりで、まだまだ知られていない隠れ癒しスポットです。
ということで、今回はこのキャンプトリップの様子とともに、タラルー温泉の紹介とその魅力、さらにはタラルー周辺のおすすめ観光&遊びスポットも紹介します。
タラルー温泉(Talaroo Hot Springs)
タラルー温泉(Talaroo Hot Springs)まではケアンズから340kmになります。ケアンズからアサートン高原のほうへ向かい、1号線のサバンナウェイをひたすら西へ向かいます。
私たちは、キャンプ当日朝7時半に自宅を出発。まずアサートンにあるIGAスーパーに寄り、食料を少し調達します。それからトイレ休憩1回を挟み、12時半に到着しました。ちょうど5時間ですね。Googleマップによると4時間半ですが、休憩も考慮すると5時間とみておくのが良いと思います。
サバンナウェイからこの看板のところを右折。ここからタラルー温泉までのラスト10kmが未舗装道になります。しかしよく整備された道路なので、四駆は必要なく普通乗用車でも問題ないですよ。
温泉地に近づくにつれて色々な看板が現れてきます。ワクワクしてきますね〜。標識に従いながら進んでいきましょう。
入り口ゲートを通り、ついに着きました。まず見つかるのがこの建物です。
敷地内の全体地図があり、施設の場所をおおまかに把握できます。チェックイン時に駐車できるスペースの他に、日帰り用の駐車スペースも広くありました。
マウントサプライズ(Mount Surprise)やジョージタウン(Georgetown)などの近くの町に滞在中の人や、サバンナウェイのロードトリップ中の人なども立ち寄って温泉に入ることができたりしそうですね。
ここタラルー温泉ですが、昨年6月にオープンし数ヶ月の営業の後、夏の雨季の間はクローズ。そして、4月1日に再開して2年目が始まったばかりのまだまだ新しい施設です。
到着してまずはチェックインです。チェックインカウンターへ行き、予約したキャンプサイトとアクティビティーの確認、施設内の説明、注意事項、諸々を聞いていきます。
キャンプサイト及びアクティビティーの予約ですが、タラルー温泉のウェブサイトを通してオンラインで出来ます。
携帯の電波はまったく繋がりませんが、ゲストWiFiがあり、チェックインカウンターのところにパスワードとともに表示してあるので、WiFiの利用が無料で可能です。予約確認のメールを再度チェックできたりするので良いですね。
この建物にはチェックインカウンターの他にカフェと売店もあります。カフェは毎日11:30amから1:30pmまでオープンしています。この時間帯以外にも、レセプションの開いている8:30amから6:00pmの間は、コーヒー、ソフトドリンク、パイ、ケーキ等が売店で購入できますよ。
カフェの目の前には、ヤーニングサークル(Yarning Circle)と呼ばれる場所があります。大きな焚き火リングがあり、その周りに腰掛けられる岩が並べられています。ここでは、毎晩6時からキャンプファイヤーが行われ、滞在者たちが集まって語り合いながら焚き火を楽しむスペースだそうです。
ちなみにタラルー温泉のキャンプグラウンドでは焚き火は禁止されているので、キャンプファイヤーはここで楽しむようにしましょう。
さて、チェックインが終わりキャンプサイトのほうへ向かいます。ここタラルー温泉には電源ありのサイトが16、電源なしのサイトが14、エコテントと呼ばれるのが2つあります。私たちは電源なしサイトを予約しました。区画分けされていますが、1区画がなかなか広く(6x10mくらいかな)、余裕を持って設営できそうです。一応予約の際にテントのサイズを聞かれるので、それに応じてサイトを振り分けてくれてるんだと思います。
区画の間には各所に水道の蛇口があり、飲み水には適していませんが、さっと水が調達できるのはありがたいですね。
滞在者用のゴミ箱はありません。ゴミはすべて持ち帰るようにしましょう。
ペットは可です。これは大きいメリットになる人も多いのではないでしょうか。予約時にペットを連れてくる旨を伝えておけば大丈夫です。
その他の施設として、キャンプキッチンがあります。流し台、バーベキュー台、ガスコンロ、電子レンジ、ケトル、トースター、冷蔵庫もありました。
テーブル&イスもあるので、ここで調理して食べて片付けてと、食事に関してはすべて出来てしまいますね。そして、印象はとにかくキレイ。オープン2年目というのもありますが、チェックアウトの10時を過ぎた頃から清掃、メンテナンスがすぐに来ていて、ホントに綺麗にしてくれていました。ものすごく好印象です。
あとはトイレ&シャワーエリアですね。ここも素晴らしい。左が男性、右が女性、それぞれの入り口ドアすぐ横の外に洗面台があります。
ハンドソープ、ペーパータオルはもちろん、電源のコンセントが2つありました。ここでヘアードライヤーやシェーバーも使えますね。これはポイント高し。
中の写真は撮ってませんが、男性のほうは個室になっているシャワーが3つ、トイレも3つあったかな。水圧もよく、とてもキレイで言うことありません。
電源なしサイトのもっと奥にもまだ敷地が広がっています。ここはグループキャンプ用のエリアとありましたが、今後さらに電源なしサイトを作る予定でもあるそうです。まだまだ大きくなっていきそうですね。
と、まずはタラルー温泉の施設について紹介しました。
ホットスプリングスディスカバリーツアー(Hot Springs Discovery Tour)
次に、私たちが参加したアクティビティーの1つ、ホットスプリングスディスカバリーツアー(Hot Springs Discovery Tour)を紹介します。
このツアーは毎日3回開催され、開始時間は8am、10am、4pmとなっています。
ツアー時間は90分、これにはガイドさんと行く60分のボードウォークを歩くツアーと、30分の温泉プールでの入浴タイムが含まれています。
値段は、大人$36、子供$20、またはファミリーで$100になっています。(2022年4月現在。)
私たちが予約したのは、キャンプ2日目の朝一、8amのツアーでした。私のおすすめは間違いなく8amのツアーですね。夕方4pmのツアーと迷いましたが、8amのツアーに参加して満足しています。
ツアー開始5分前にレセプション前で集合になります。60分のガイドツアーの後、すぐに30分の温泉プールタイムが始まるので、水着を事前に着ていき、あとはタオル、ウォーターボトル、帽子、カメラ(スマホ)くらいが持って行くものでしょうか。
靴については、ガイドツアーで歩きますがボードウォークが主なのでサンダルで問題ありません。日焼け止めはもちろん大事ですが、日焼け止めを塗っている場合は温泉プールへ入る前にシャワーを浴びて落とさなければいけないので、少し時間がもったい無いかもしれません。温泉プールの時間は30分ですからね。
私たちは、水着の上に長袖のラッシュガードや子供たちは頭から被れるバスタオルを着て行きました。そうすると、温泉プールに着いたらすぐ入浴開始できますよ!
私たちのツアーの回は全部で9名。時間前に全員集まり、トイレが必要な人は、レセプション横のトイレで済ませ、いざ出発。
ガイドの方は、このタラルー地域の先住民、イワミアン族の長であるJimmyさん。とても話し方が優しく分かりやすく、このタラルー温泉について、タラルー地域の歴史についてなど、良い話から少し悲しい話までたくさん聞かせてくれて、とても有意義な時間が過ごせました。
レセプションから歩き始め、ほんの100mくらいでしょうか、ボードウォークになっているところにたどり着きます。この辺りから、湧き出た温泉のお湯が流れているのが見え始めます。そしてボードウォークを少し歩き、すぐ見られるのがこの源泉です。
62℃の源泉がポコポコと湧き出ているのがよく見え、とても澄んだ水面の上には湯気が立ちこめ、とても幻想的な雰囲気を醸し出していました。これが私が8amのツアーをおすすめする理由でもあります。訪れた4月の朝の気温が20℃前半、その中でこのような風景を見ることができました。これがもう少し冬の時期、7月あたりだとこの地域の気温は10℃前後まで下がるでしょうから、もっと良い雰囲気になるのではないでしょうか?
源泉から四方に流れていくお湯、この全体の景色もとても綺麗です。ボードウォーク沿いに何ヶ所か立ち止まって眺める展望スポットがあり、そこでガイドさんの説明を聞きながら皆たくさんの写真や動画を撮っていました。
ボードウォークが終わり、ガイドツアーも後半のほうです。ここは、源泉から流れてきて少し下流にあたる場所、水温が少し下がって43℃と最適な温度の足湯スポットです。
ガイドさんが、「少し触ってごらん、すごい熱いから。」と言ってましたが、私には(というより日本人には)完璧な温度でしたね。「ここで足ずっと浸けていたい。」と思いましたが、ガイドツアーはもう少し先まで続きます。
そして60分のガイドツアーが終わり、最後にたどり着いたのがこの温泉プールです。
この横にシャワーがあり、日焼け止めを塗っている人はまずシャワーを浴びて流し落とします。そして、「首から上は浸からないように、入浴後はすぐシャワーで流し落とさないように。」とガイドさんからの最後のアドバイスをいただき、あとはツアー参加者みんなで入浴タイムです。
水温36℃とちょっとぬるめですが、気持ちよーく入れましたよ。この温泉プールも足湯スポットと同じ43℃にしてくれたら最高なんだけどな〜なんて思いながら、30分の入浴を存分に楽しんできました。
エイナスリー川(Einasleigh River)
タラルー温泉でのもう一つのアクティビティーとして、チェックイン時に教えてもらったエイナスリー川(Einasleigh River)へのウォーキングトラックがあります。
ウォーキングトラックは入り口ゲートの近くから始まり、タラルー温泉のすぐ横を流れるエイナスリー川までの200mと短いコースです。ただ、これはウォーキングというより、川遊びスポットへの道ですね。
エイナスリー川は、底が柔らかい砂地で深さは大人の膝くらい、流れがものすごく緩やかでほとんど流れを感じないくらい、小さな子供でも安心して遊べる絶好の水遊びスポットです。
4月のタラルーは朝晩は20℃くらいまで下がりますが、日中は30℃前半まで上がり、まだまだ暑い日が続きます。なので、日中に水遊びをしながら涼むことができる場所が近くにあるのはすごく良いですね。私たちはボディーボードだけ持っていき、乗ったり、砂の斜面を見つけて滑り下りたりしてずっと遊んでいました。
日中に空いた時間があれば、ぜひ遊びに行ってみてください。ランチを持っていって川遊びしながらピクニックをするのも良いかもしれませんね。
一つ気になるのは、Googleマップのサテライト写真で見ると、乾季の時の写真であろう、川の水がだいぶ少なく見えました。もしかしたら、乾季には水が無くなる川なのかもしれません。一応頭に入れておいてください。
もしものために、もう一ヶ所川遊びのできるスポットを紹介しておきます。
コッパーフィールドゴージ(Copperfield Gorge)
2日目の朝、8時からのホットスプリングスディスカバリーツアーに参加し、キャンプサイトに戻ってきたのが10時前。その後の予定は何も決めてなかったので、レセプションへ行ってこの周辺で遊べるところがないか聞いてみました。
そして、いくつか教えてもらった中で決めた先は、コッパーフィールドゴージ(Copperfield Gorge)というところ。
タラルー温泉を出てハイウェイへ戻り、そこからマウントサプライズのほうへ向かいます。Copperfield Gorgeの看板が出てくるので、そこを右折し未舗装道へ突入。あとは一本道でコッパーフィールドゴージまで着きます。タラルー温泉から66km、70分のドライブです。この道は4WD/AWDの車のほうが良いかな。
実は、ここはちょうど4年前にコボールドゴージ(Cobbold Gorge)へ向かう途中に立ち寄ったことがあり、今回2回目になります。
まずは、コッパーフィールドゴージのある小さな町、エイナスリーへ行きます。この日はイースターフライデーの祝日で、この町にあるホテルパブ「Einasleigh Hotel」はクローズでした。残念。
そのエイナスリーホテルからほんの1分、コッパーフィールドゴージへの駐車場にたどり着きます。昼前に到着しましたが、すでに車が10数台停まっていました。イースターホリデーのど真ん中で、みんなキャンプに来てるんですかね。なかなかの混雑ぶりでした。私たちはヌードルだけ持ってゴージのほうへ遊びに行きました。
すでにたくさんの人が泳いで遊んでいました。若者が多かったですね。岸壁から飛び込んだりしてましたよ。私たちは少し奥のほうまで泳いでいき、砂地のあるところでのんびり遊んでいました。
ここはタラルー温泉の横を流れるエイナスリー川の上流にあたり、このコッパーフィールドゴージ周辺は乾季でも水は多く冷たく、気持ちよく泳いで遊べるところですよ。
タラルー温泉滞在中にも、ちょっとしたドライブを兼ねてここコッパーフィールドゴージまで遊びに来るのもおすすめです。
プライベートソーキングプール(Private Soaking Pools)
タラルー温泉で体験できるアクティビティーで、ホットスプリングスディスカバリーツアーの他にもう一つあるのがプライベートソーキングプール(Private Soaking Pools)というものです。私たちはこのアクティビティーに参加しなかったので、後ほどメールで聞いたみたところ、詳しく教えてくれました。
これは、大人が2-4人入れるほどの小さなプライベート温泉プールがあり、時間は40分間、1セッション$30で利用できるものです。セッション開始時間は、8am,9am,10am,3pm,4pm,5pmとあり、予約はオンラインかチェックインカウンターで直接できるそうです。要は貸切露天温泉風呂ってことですね。
いくつかあるプライベート温泉プールには、60℃前後の源泉からのお湯が流れ込むようになっており、それぞれのプールにはバルブがあって各プールの水温がコントロールできるようになっているそうです。夜の間はすべてのバルブを閉めているのでプールの水温は下がっていますが、予約が入るとそれに合わせてバルブを開け、好みの温度に調節してくれます。ほとんどの人は、32〜41℃あたりの水温で入りますが、日本人の方は熱いお湯が好きだということで、要望があれば43〜44℃に調節することも可能だということです。
これは嬉しいですね。ここで熱ーい温泉に入ることもできちゃいますよ。
まとめ
昨年に新しくできたタラルー温泉とその周辺の見所を紹介しました。
ケアンズ近郊の温泉といえばインノットホットスプリングスが有名ですが、ここタラルーホットスプリングスも新たな温泉地としてこれから人気が出てくるのではないでしょうか。ケアンズから340km、4時間半のドライブと少し長いかもしれませんが、そのドライブをして訪れる価値が充分にある魅力的なキャンプ、観光スポットでした。
インノット温泉がちょうど中間地点になるので、いっそのこと2つの温泉地を巡るはしご温泉トリップなんかも良いかもしれませんね。周辺の見所、観光スポットも抑えつつ、数日間の癒し温泉旅行を計画する際にはぜひ参考にしてみてください!