8泊9日のサバンナウェイロードトリップ、最初に訪れた町クロイドンで1泊し、2日目に向かったのはクロイドンから150km、1時間半のドライブで到着したノーマントン(Normanton)という町です。
ノーマントン(Normanton)
ケアンズから690km西に位置するノーマントンは、カーペンタリア湾に隣接する沿岸の町で、人口は1210人(2016年国勢調査より)です。
小さな畜牛の町ですが、エビ漁業が一番重要な産業であり、最近では観光業も重要な産業の一部になってきているそうです。
カーペンタリア地域の中心的な役割を果たしているここには、定期便が運行しており、ケアンズからも月〜金でフライトがあるみたいです。
ノーマントンツーリストパーク(Normanton Tourist Park)
ノーマントンの市街中心部には5~6カ所ほどの宿泊施設がありますが、私たちが滞在地に選んだのはノーマントンツーリストパークというところです。
ここは市街のど真ん中に位置し、近くのレストラン、パブ、コンビニエンスストア、観光案内所、図書館、郵便局、薬局などすべて徒歩圏内です。町が小さいといえばそれまでですが。。
シャワートイレ付きのキャビンからキャンプグラウンドまであり、大きな屋根付きのキャンプキッチンは調理器具も全て揃っていてすごく便利。ダイニングエリアも広々としていて、ここでみんなで食事をするのも良いですね。
しかし一番の魅力、私たちがここを選ぶ決め手になったのは、クイーンズランド州北西部で最大のリゾートプールという謳い文句の、25mリゾートプールです。
キャラバンパークでなかなかこのサイズのプールは見ないですね。
ジャグジースパもありましたが、コロナの影響で訪れた時は閉鎖されていました。残念。
今回のロードトリップでの滞在地選びの際には、プールの有無を重要視しました。
理由は二つ。
訪れたのは9月後半、一応季節でいうと春になるのかな。といっても到着した日の最高気温は39度でした。内陸のアウトバックはとにかく暑くなります。なので、日中はプールで水遊びが出来るようにということが一つ。
もう一つは、ロードトリップはやはり長距離ドライブが多くなるので、座っている時間が長くなり、身体が疲れやすいです。なので、しっかり泳げるプールがあると身体を動かしてリフレッシュさせることができるので良いですね。
夕方になるとだいぶ暑さも和らいで過ごしやすくなりますよ。
クリス – サバンナキング(Krys – The Savannah King)
ノーマントンへ訪れたら必ず見に行きたいレプリカがあります。
これもまた町のメインストリート沿いにあり、ツーリストパークからでも歩いて5分の距離です。
サバンナキングのクリスと名付けられたクロコダイルの像です。
1957年7月、その当時沢山いたクロコダイルシューターの1人、クリスティーナによってノーマントン域内を流れるノーマン川の下流のほうで捕獲されたそうです。
全長8.63mのクリスは捕獲されたクロコダイルの中で世界最大らしいです。
クリス(Krys)は、捕獲したクリスティーナ(Krystina)の名からですね。それにしてもデカい!
ガルフランダー(Gulflander)
ノーマントンでの最大の見所といえば、やはりガルフランダー鉄道ではないでしょうか。
ノーマントンとクロイドンの区間152kmを結ぶ観光列車です。
2月から12月の期間で、週1回運行されています。水曜にノーマントンを出発しクロイドンへ。翌日木曜にクロイドンからノーマントンへ戻ってきます。
片道所要時間は5時間。途中で停車するポイントが多々あり、乗客は一度降りて橋の上を走る列車の写真が撮れたり、軽食を取る時間があったり、ついでに近くの農場へ郵便を届けたりもするそうです。のんびり列車の旅が出来そうですね。
運行していない日はガルフランダーはノーマントン駅に停まっています。
駅はとても手入れが行き届いてすごく綺麗です。
まず、水がしっかり撒かれているので芝生が青い!そして列車や線路の部品があちらこちらで使われていておもしろい。
駅構内にはちょっとした博物館や売店があります。列車内にも自由に出入り出来るようになっているので、中に入って写真も撮れますよ。
今となっては、観光列車としてクイーンズランド鉄道のトラベルトレインが運行しているガルフランダーですが、かつては、金鉱が発見されゴールドラッシュで湧いていた町クロイドンから、内陸部と海をつなぐ重要な港町として発展してきたノーマントンを結ぶ輸送手段として活躍していたそうです。この路線は、他のどの鉄道の路線にも繋がっておらず、クロイドン〜ノーマントン間のみ。それだけ重要だったんでしょうね。
今回はガルフランダー鉄道の旅はしませんでしたが、これも面白そうですね。
観光列車といえば、同じくトラベルトレインが運行するケアンズ〜キュランダ間のキュランダ高原列車があまりにも有名です。ケアンズ市内から郊外のサトウキビ畑を通り、バロン渓谷国立公園内を走り抜け、壮大なバロン滝やその他いくつかの小さな滝を眺めながら、世界最古の熱帯雨林を鑑賞できる片道約1時間45分の列車の旅です。
それとは打って変わって、ガルフランダーはオーストラリアの広大なサバンナ、アウトバックを駆け抜けるので、全く違った景色を見ることができるでしょう。
鉄道好きな方にはおすすめしたい旅の一つですね。