オーストラリアは世界有数のアウトドア天国。広大な熱帯雨林、手つかずの荒野、アウトバック、壮大な海岸線など、自然の魅力を満喫できるスポットが数えきれないほどあります。しかし、その一方で都市部を離れると携帯電話の電波が届かない地域も多く、遭難や事故が発生した際に助けを呼べないというリスクも存在します。
アウトドアを安全に楽しむためには、十分な準備とリスク対策が欠かせません。食料や飲料水、ファーストエイドキットはもちろんですが、特に重要なのが「緊急時に確実に救助を要請できる手段」を持つことです。
そこで活躍するのがPLB(Personal Locator Beacon/パーソナルロケータービーコン)です。衛星を通じて救助信号を送信できるこの小型装置は、万が一の時に命を守る最後の切り札となります。中でもrescueME PLB1は、世界最小クラス、手のひらサイズで持ち運びやすく、世界中どこにいても衛星を通じて救助要請ができる信頼の装備。本記事では、このPLBの特徴や使い方を詳しく紹介します。
アウトドアで欠かせない安全対策装備リスト
オーストラリアのアウトドアを安全に楽しむためには、自然の美しさに目を奪われるだけではなく、トラブルへの備えもしっかり整えておく必要があります。以下は、アドベンチャーへ行く際にぜひ携帯したい必須装備の例です。
- 十分な飲料水と食料
熱帯地域やアウトバック、乾燥地帯では予想以上に体力を消耗します。多めの飲料水と食料を用意しておきましょう。 - ファーストエイドキット
擦り傷、切り傷、虫刺されから、万が一の病気や怪我まで、応急処置ができるキットは必須です。ヘビに噛まれた時の応急処置キット、スネークバイトキットはオーストラリアでは特に重要です。その他、個人の常備薬も忘れないように。 - 地図、コンパス
電波の届かない場所ではスマートフォンの地図アプリが役に立たないこともあるので、紙の地図やコンパスを携行しましょう。 - 防寒、防水装備
山岳地帯や夜間は急激な気温の低下があります。防寒、防水装備を揃えておき、体温低下を防げるようにしましょう。 - 予備ライト、バッテリー
夜間の行動は事故のもと。ヘッドランプや携帯ライトを必ず持参しましょう。 - 緊急通信用デバイス
そして最も重要なのが、「いざという時に確実に救助を呼べる手段」です。衛星電話や無線機がありますが、誰でも使える携帯用の救難信号発信装置、PLB(パーソナルロケータービーコン)の携帯が強く推奨されます。
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PLBとは?基本的な仕組みと役割
PLB(Personal Locator Beacon/パーソナルロケータービーコン)は、電波の届かない場所でも衛星を介して緊急信号を送信できる小型装置です。アウトドアや海上活動での「最後の命綱」として世界中で利用されています。
PLBの仕組み
- 406MHz帯の緊急信号を発信
PLBが作動すると、国際的な衛星システム(COSPAS-SARSAT)に信号が送られます。 - 位置情報を伝達
GPSを内蔵している場合は、現在地の座標も一緒に送信します。これにより救助隊は正確な位置を把握できます。 - 救助隊へ通報
衛星から信号を受けた地上局を経由し、最寄りの救助当局に通報されます。 - 121.5MHzのホーミング信号を発信
救助隊が現場付近に到着した際、方向探知ができる補助信号(ホーミング信号)を発信し、迅速な発見につながります。
PLBの特徴
- 非常にシンプルで誰でも簡単に使える
ボタン操作だけで起動可能 - 通信料が不要
月額費用など不要。購入、登録のみ。衛星電話などは月額費用や通話料がかかる。 - 電源は独立電池
数年間の待機寿命、作動時も24時間以上連続発信 - 法的登録制度
使用する国で事前登録することで、救助要請が確実に本人へ紐づけられます。
緊急時に救助を要請できる手段として衛星電話が挙げられますが、PLBとの違いを一言で表すなら、
- PLB = 命を守るための発信専用の緊急ボタン
- 衛星電話 = 双方向通信が可能な安心の連絡手段
rescueME PLB1の特徴
数あるPLBの中でも特に注目なのが、イギリスのOcean Signal社が開発したrescueME PLB1です。世界最小クラスのPLBでありながら、信頼性と機能性を兼ね備え、多くの人に選ばれています。
- 世界最小、最軽量クラス
手のひらに収まるコンパクト設計で、重量はわずか116g。バックパックやライフジャケットのストラップに取り付けても邪魔にならず、常に携帯できます。 - 高い防水性能
水深15mまで耐えられる防水性能を備えており、海でのカヤック、釣りにも安心して使用可能です。 - 衛星通信による確実な救助要請
406MHzでの緊急信号とGPSによる位置情報の送信により、どこにいても救助当局に位置を伝達できます。加えて121.5MHzのホーミング信号で方向探知ができ、救助隊が現場での発見を容易にします。 - 夜間や悪天候でも安心
本体には高輝度のフラッシュライトを搭載し、夜間や濃霧の中でも、自分の存在を周囲に知らせることができます。 - 長寿命バッテリー
電池は通常使用しない限り約7年間の寿命があり、緊急時には24時間以上の連続作動が可能。アウトドアに持ち出しても安心の設計です。
rescueME PLB1が役立つシーン
- 登山やトレッキング、ブッシュウォーキング
オーストラリアの山岳地帯や熱帯雨林では、天候の急変や迷子のリスクが常にあります。また、足を滑らせて怪我をしたり、毒ヘビに噛まれるといった危険生物によるトラブルも考えられます。携帯の電波が届かない場所でも、PLBがあれば確実に救助要請が可能です。 - キャンプや4WDでの冒険
内陸部の広大な荒野やアウトバックでは、ガス欠や車の故障など予期せぬトラブルが起きることもあるでしょう。内陸部のほぼ全域が電波圏外になりますが、PLBがあれば救助を呼ぶことができます。 - 海でのアクティビティ
カヤックや釣りなどで沖に出ると、連絡手段が途絶えることも珍しくありません。防水性の高いPLBは、落水や遭難時の命綱となります。 - 海外や辺境地の旅行
オーストラリア国内だけでなく、海外の山岳地帯や無人地帯を訪れる際にも活躍するでしょう。どこにいても衛星を通じて救助を呼べる安心感があります。
rescueME PLB1を実際に手に取って
では、私のPLBを実際に手に取って見てみましょう。
Ocean SignalのrescueME PLB1です。
中には、本体の他に浮力のあるポーチが付いてきます。本体のみでは水に沈んでしまうので、保護の意味も兼ねて常にポーチに入れておくのが良いと思います。あと説明書と登録フォームもありましたが、登録はオンラインでするのが望ましいとのことです。登録についてですが、ユニットのID、シリアルナンバー、本人の名前、住所、連絡先、緊急時の連絡先を3名まで、あとは所有する車、船または飛行機の詳細を登録しておくこともできます。
オンライン登録はこちらから
パッケージの写真を見ると小さいのが分かりますが、実物を手に取るとよりその小ささ、軽さが分かります。コンパクトでとても良いですね。
フラップを開けるとボタンが2つ。上の赤いのがONボタン、下のTがテストボタンです。
左上の黒いタブはアンテナを引き出すためのものです。発信する際は、指でつまんでアンテナを完全に引き出し、なるべく垂直に保つようにします。
本体上のグレーのノブはアンテナを巻き戻すためのものです。時計回りに回してアンテナを巻き戻します。損傷の恐れがあるので、決してアンテナを押し込んで戻さないように。
バッテリーの有効期限も本体上に記されています。私のは2032年8月ですね。バッテリー、リチウム電池の寿命は7年です。有効期限切れ、または起動後、テストの際に交換が必要となったら、サービスに出す必要があります。バッテリー交換はOcean Signalに認定されたサービスセンターで行います。オーストラリアであれば、ALL SAT COMMUNICATIONSが認定サービスセンターになります。

バッテリーテストは月1回、GPSテストは年1回の実施が推奨されています。定期的にテストをすることで、正常に作動するかを事前に確認できます。いざという時に確実に救助信号を送れるようにしておきましょう。
まとめ:アウトドアを安全に楽しむために
オーストラリアの大自然は、他では味わえない壮大な魅力にあふれています。しかしその一方で、電波の届かない地域や予測不能なトラブルが多いのも事実です。どれだけ準備を整えていても「もしも」の場面は突然やってきます。
そんな時に命を守る切り札となるのがPLB(パーソナルロケータービーコン)です。なかでもrescueME PLB1は、世界最小クラスのコンパクトさと高い信頼性を兼ね備え、アウトドア愛好者に広く支持されています。
山岳でも水辺でも、あるいは広大なアウトバックでも、PLB1を携帯しておくことで、安心感は格段に高まります。大自然を心から楽しむために、ぜひあなたの装備リストに加えてみてはいかがでしょうか。
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