オーストラリアで4WDドライブ!ケアンズ近郊のオフロード25選!

Day Trip
  1.  冒険の始まり:ケアンズでオフロードの旅へ
    1. この記事でわかること
    2. ケアンズが“4WDの楽園”と呼ばれる理由
      1. 熱帯雨林、山岳地帯、川渡り、赤土の道…多彩なロケーション
      2. 気候と地形が生む一年中走れる環境
      3. 地元ドライバーや旅人に愛される理由
    3. 4WDドライブ前に知っておきたい基礎知識
      1. 4WD車の基本と装備
      2. ケアンズでの4WDレンタル事情
      3. 季節による走行条件の変化(雨季・乾季)
      4. オフロードの安全マナーと緊急連絡先
  2. 国立公園・保護エリア別:ケアンズ近郊の4WDオフロードルート25選
    1. ディンデン、デイビーズクリーク、ダンバラ国立公園(Dinden, Davies Creek, Danbulla National Park)周辺
      1. クロヘジーリバーロード(Clohesy River Road)
      2. デイビーズクリークロード(Davies Creek Road)
      3. ブライドルクリークロード(Bridle Creek Road)
      4. ティナルークリークロード(Tinaroo Creek Road)
      5. カウリークリークロード(Kauri Creek Road)
      6. マウントエディスロード(Mount Edith Road)
      7. ダンバラロード(Danbulla Road)
      8. マディガンロード(Madigan Road)
    2. アサートン高原(Atherton Tablelands)周辺
      1. ハーバートン・レンジ・リッジロード(Herberton Range Ridge Road)
      2. イーストヒルロード(E Hill Road)
      3. アレンロード(Allen Road)
      4. スミスロード(Smith Road)
      5. Kツリーロード(K-Tree Road)
      6. メイプルクリークロード(Maple Creek Road)
      7. サティーズギャップロード(Sutties Gap Road)
    3. キュランダ、マウントルイス、デインツリー(Kuranda, Mount Lewis, Daintree, Bloomfield)方面
      1. ブラックマウンテンロード(Black Mountain Road)
      2. マウントルイスロード(Mount Lewis Road)
      3. マウントスパージョンロード(Mount Spurgeon Road)
      4. ブルームフィールドトラック(Bloomfield Track)
    4. マウントマリガン、アーバインバンク、アウトバックの秘境( Mount Mulligan, Irvinebank, Outback)
      1. マウントマリガンロード(Mount Mulligan Road)
      2. ハーバートン・ペットフォードロード(Herberton–Petford Road)
      3. シルバーバレーロード(Silver Valley Road)
      4. アーバインバンクロード(Irvinebank Road)
      5. クールガッラロード(Coolgarra Road)
      6. トップネトル・マウントミザリロード(Top Nettle / Mount Misery Road)
  3. まとめ・ケアンズ発、冒険の扉はすぐそこに

 冒険の始まり:ケアンズでオフロードの旅へ

舗装された道を外れた瞬間、冒険は始まる。
オーストラリア北部・ケアンズの広大な大地には、熱帯雨林、山岳地帯、赤土のアウトバック、静かな川が織りなす、手つかずの自然が広がっています。市街地を離れて4WDで走り出せば、そこにはまだ見ぬ絶景と、野生の息吹に満ちた世界が待っています。

ケアンズは「4WDの楽園」と呼ばれるにふさわしい、多彩なロケーションが点在するドライバーの聖地。自分の運転で自然の中を駆け抜ける、そんなリアルな冒険を体感できるのがこの地域の魅力です。

この記事でわかること

  • ケアンズ近郊でおすすめの4WDオフロードルート25
  • 各ルートの難易度・走行距離・地図付き解説
  • 初心者〜中上級者向けの装備や安全対策の基礎知識
  • 季節ごとの路面状況の違いや最適な走行タイミング

おすすめのオフロード25選はすべて私が実際に訪れ、ドライブしたルートです。これから4WDでの旅を始めたい人も、すでに何度か走っている人も、このガイドが新たな発見と冒険のヒントになれば幸いです。

ケアンズが“4WDの楽園”と呼ばれる理由

熱帯雨林、山岳地帯、川渡り、赤土の道…多彩なロケーション

ケアンズは、オーストラリア屈指のオフロードフィールドとして名高く、初心者から熟練ドライバーまで幅広いレベルの4WD愛好家を魅了しています。市街地からわずか1〜2時間圏内に、熱帯雨林、山岳地帯、乾燥地帯、さらには川渡りや赤土の未舗装路までがぎゅっと凝縮されているのが魅力です。

  • 世界遺産「世界最古の熱帯雨林」の密林を縫うジャングルトラックは、まるで映画のような景観が続きます。
  • アサートン高原では、標高の変化が生み出すドラマチックな山岳ルートが広がり、景色の多様さを味わえます。
  • クックタウン方面へ続くブルームフィールドトラックでは、川渡りや急勾配が連続し、本格派の4WD体験が可能です。
  • 土ぼこりが舞う赤い大地のアウトバックは、まさに「オーストラリアらしさ」を体感できる定番の冒険ルートです。

このような自然の変化に富んだ地形は、4WDでしかたどり着けない「秘境」へのアクセスを可能にし、ドライバーに無限の冒険心と挑戦意欲をかき立ててくれます。ときには野生動物に出会えることもあり、ただの移動ではなく五感すべてで楽しむ体験が待っています。

気候と地形が生む一年中走れる環境

ケアンズは熱帯モンスーン気候に属し、明確な乾季と雨季があります。雨季(114月)は局地的な豪雨やスコールにより道路が一部閉鎖されることもありますが、乾季(510月)は気候が安定し、ほぼすべてのルートが開放される絶好のドライビングシーズンです。

また、ケアンズ周辺は標高差のある地域が点在し、同じ日でも場所によってまったく異なるドライビング体験が可能です。

  • 高地では涼しく爽快な風を感じながら走行でき、雲の上を走るような展望が広がります。
  • 低地では蒸し暑い熱帯雨林の中、樹々のアーチをくぐるような水辺のルートも体験できます。

さらに、乾燥地帯に足を伸ばせば、粉塵の舞うアウトバック風景やガレ場走行も楽しめるなど、地形と気候が生み出すバリエーションは他地域にはない魅力です。

年間を通じて走行可能な日が多く、「計画を立てやすいオフロード旅行先」として高く評価されています。

地元ドライバーや旅人に愛される理由

ケアンズのオフロードカルチャーは、単なる移動手段を超えて「生活と冒険の融合」とも言える存在です。地元の人々にとって、4WDは釣りやハンティング、キャンプ、バードウォッチングなどアウトドア活動と深く結びついています。週末にはファミリーや仲間同士でお気に入りの林道を巡り、川辺でBBQを楽しむ光景が当たり前のように見られます。

また、旅人にとってケアンズは“オーストラリア4WD旅の登竜門”。入門者向けの短距離林道から、ベテランドライバーも満足するテクニカルな険路、さらには絶景が続くリゾート風ルートまで網羅されており、レンタカーでもアクセス可能な道が多いのが魅力です。

自然と共に生きるローカルの知恵と、未知なる体験を求めてやってくる旅行者の情熱が交わる場所──それが、真の意味での“4WDの楽園”、ケアンズなのです。

4WDドライブ前に知っておきたい基礎知識

4WD車の基本と装備

オーストラリアのオフロードを走破するには、4WD(四輪駆動)車の性能が不可欠です。特にケアンズ周辺のように変化に富んだ地形では、本格的なローレンジ付き4WD車を選ぶことが、安全で快適なドライブの第一歩になります。以下のような装備を備えておくことで、想定外のトラブルにも冷静に対応できます:

  • スペアタイヤとタイヤレバー、ジャッキ
  • パンク修理キット、空気圧ゲージ、携帯エアコンプレッサー
  • スナッチストラップ(牽引ロープ)&シャックル
  • トラクションボード(スタック脱出用)
  • スコップや手袋などの手作業道具
  • 地図やGPS端末(携帯圏外を想定してオフライン対応)

水たまりや川を横断する場面も多いため、吸気口を高くした「スノーケル」付きの車両を選ぶとより安心です。特に雨季には水位が予想以上に上昇することがあるため、この装備がかなり重要になるケースもあります。

ケアンズでの4WDレンタル事情

ケアンズ市内および空港周辺には、4WD専門のレンタカー会社が多数存在します。Avis、Hertz、Britzといった全国チェーンでも4WD車の取り扱いがありますが、装備や対応エリアは会社によって異なります。レンタル前には、以下の点をしっかり確認しておきましょう:

  • 未舗装路や川越え走行が保険対象内かどうか
  • 牽引フック、スペアタイヤ、シュノーケルの有無
  • キャンプ装備の付属可否(テント、冷蔵庫、コンロなど)
  • 指定走行可能エリア(例:ブルームフィールドトラックやCREBトラックなどの走行許可)

▶ おすすめ:Local 4WD Hire Cairns4WD Hire Australia などは、本格仕様の車両と丁寧なサポートが魅力。中にはUHF無線機付きの車両や、複数日利用に適したキャンプ装備付きのプランも用意されています。

季節による走行条件の変化(雨季・乾季)

ケアンズは熱帯モンスーン気候に属しており、年間を通して明確な乾季(5月〜10月)雨季(11月〜4月)に分かれています。この季節の違いは、オフロードの難易度に直結するため、旅行計画を立てる際の重要なポイントです。

季節 時期 特徴 注意点
乾季 5〜10月 路面が乾燥し視界良好 多くのルートが開通、観光客も多い
雨季 11〜4月 豪雨・スコール頻発 道路の冠水や土砂崩れが発生しやすい

特に雨季の川渡りでは、水深が一晩で大きく変化することもあります。無理な突入は車の故障や流される危険があるため、最新の道路・天候情報を出発前に必ずチェックしましょう。

▶ 最新情報:Queensland Parks and Wildlife Service(QPWS)

また、雨季は蚊やヒルなどの害虫も活発になるため、虫除けや長袖の服装も準備しておくと安心です。

オフロードの安全マナーと緊急連絡先

自然の中での4WD走行には、都市部とは異なるリスクとマナーがあります。安全に旅を楽しむため、以下の基本ルールと対応策を心がけましょう。

  • 事前連絡:長距離や携帯圏外エリアに向かう場合は、出発時間・目的地・帰着予定を信頼できる人に伝えておきましょう。
  • スピード管理:未舗装路では速度制限が設定されていない場合もありますが、安全のため常に減速し、予測不能な凸凹や野生動物の飛び出しに備えましょう。
  • すれ違い時のマナー:狭い林道では徐行し、合図や手を上げて感謝の気持ちを伝えることが信頼関係を築きます。
  • 自然保護:ゴミは必ず持ち帰り、キャンプ時は焚き火の使用可否を確認。トイレットペーパーも自然に還らないため、袋に入れて持ち帰るのが基本です。
  • 複数台での走行推奨:特に荒れた道や通信圏外では、1台だけでの走行はリスクが高く、仲間との連携が助けになります。

📞 緊急時の連絡先(QLD州)

緊急連絡先 電話番号
警察・救急・消防(緊急時) 000
非緊急警察 131 444
レンジャー(QPWS) 13 QGOV(13 74 68)
RACQ ロードサービス 13 1111

携帯電話が圏外になる地域も多いため、UHF無線機や衛星通信機器(例:PLB/GPSメッセンジャー)の携行も検討しましょう。予備の充電器やソーラーパネルもあると万全です。

このように、しっかりと準備と心構えを持って挑めば、ケアンズのオフロードは一生忘れられない冒険の舞台となることでしょう。

国立公園・保護エリア別:ケアンズ近郊の4WDオフロードルート25選

ディンデン、デイビーズクリーク、ダンバラ国立公園(Dinden, Davies Creek, Danbulla National Park)周辺

湖、熱帯雨林、キャンプ場が多く、4WD初心者や家族連れにも人気のエリアです。

クロヘジーリバーロード(Clohesy River Road)

  • 距離9km(ケネディハイウェイからクロヘジーリバー・フィグツリー・ボードウォークまで)
  • 難易度★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴未舗装の林道で、数ヶ所の小川を渡る必要があります。
  • 冒険ポイント道中には、巨大なフィグツリーを囲むボードウォークがあり、熱帯雨林の生態系を間近で観察できます。
  • 所要時間:往復で約1時間。ボードウォークの散策を含めて数時間程度の行程がおすすめです。
  • おすすめ季節乾季(5月〜10月)
  • アクセスケネディハイウェイをキュランダから約10km南西、標識に従って左折します。
  • 注意点雨季には小川の水位が上がり、通行が困難になる場合があります。出発前に天候と道路状況を確認してください。

国立公園情報クロヘジーリバーロードは、ディンデン国立公園内に位置し、熱帯雨林の保護区域として管理されています。

このルートは、熱帯雨林の中を走る爽快なドライブが楽しめます。途中の数ヶ所の川渡りは事前に深さを確かめてから行きましょう。フィグツリーは圧巻、短いボードウォークを楽しみながら自然の力強さを感じてみてください。

デイビーズクリークロード(Davies Creek Road)

  • 距離:約15km(Kennedy HighwayからDavies Creek Fallsまで)
  • 難易度:★★☆☆☆(初級〜中級)
  • 地形の特徴:未舗装の林道で、乾季には2WD車でも通行可能。雨季にはぬかるみや滑りやすい箇所があるため、注意が必要です。
  • 冒険ポイント:道中には、壮大な花崗岩の岩場を流れ落ちるデイビーズクリーク滝(Davies Creek Falls)があり、展望台からの眺めは絶景です。滝の上部には自然のプールがあり、泳ぐことも可能です。
  • 所要時間:往復で約1時間。滝周辺の散策を含めて半日程度の行程がおすすめです。
  • おすすめ季節:通年訪問可能ですが、滝の水量が豊富な雨季(11月〜3月)や、道が乾燥して走行しやすい乾季(6月〜10月)がおすすめです。
  • アクセス:ケアンズからKennedy Highway(国道1号線)を西へ進み、Mareeba手前で左折してDavies Creek Roadへ。滝の駐車場までは約8.3kmの未舗装路です。
  • 注意点:駐車スペースが限られているため、早朝の訪問がおすすめです。また、滑りやすい岩場や急な斜面があるため、適切な履物と装備を準備してください。

国立公園情報:デイビーズクリークロードは、デイビーズクリーク国立公園(Davies Creek National Park)およびディンデン国立公園(Dinden National Park)内に位置し、熱帯雨林とユーカリ林が広がる自然豊かなエリアです。

ドライブとともにピクニックやハイキングに最適なデイビーズクリーク。滝の上部にある自然のプールは、まるで天然のスパのよう。静かな朝に訪れると、鳥のさえずりと共に贅沢な時間を過ごせます。1日かけてゆっくり楽しんでみてください。

ブライドルクリークロード(Bridle Creek Road)

  • 距離8km(デイビーズクリークロードからロックアートウォーキングトラックまで)
  • 難易度★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴未舗装の林道で、ユーカリ林や草原を通過し、いくつかの小川を横断します。
  • 冒険ポイント:美しい熱帯雨林の中を抜ける道中のドライブ。ブライドルクリーク滝は静かで美しい滝で、周辺でのハイキングや自然観察が楽しめます。滝の近くには小さなピクニックエリアもあり、自然の中でゆったり過ごせます。往復1.9kmのロックアートウォーキングトラック(Bunda Bibandji Rock Art Walking Track)への散歩もぜひ。
  • 所要時間:往復で1時間。ウォーキングトラックへの散策を含めて数時間の行程がおすすめです。
  • おすすめ季節乾季(5月〜10月)
  • アクセスケアンズからケネディハイウェイを西へ進み、デイビーズクリークロードに入り約2.5km進んで左折。
  • 注意点雨季には道が滑りやすくなるため、4WD車での走行を推奨します。

国立公園情報ブライドルクリークロードは熱帯雨林保護区に隣接し、豊かな生態系を維持しています。

このルートは、自然の中での静かなドライブを楽しみたい方に最適です。往復1.9kmのロックアートウォーキングトラックやクリーク沿いでのピクニックもおすすめ。デイビーズクリークと合わせて訪れるのも良いですね。

ティナルークリークロード(Tinaroo Creek Road)

  • 距離:約27km(Mareeba南部からLamb Rangeを越えてKauri Creek Roadの分岐点まで)
  • 難易度:★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴:未舗装の山岳林道で、急勾配やガレ場があり、4WD車が推奨されます。場所によっては雨水による浸食や轍が深くなっているため、慎重な運転が必要です。
  • 冒険ポイント:このルートは熱帯雨林から乾燥林へと植生が変化していく過程を体感でき、途中では展望の開けたエリアや渓流を横断するポイントも。静かな森の中を抜けるスリリングなドライブが楽しめます。
  • 所要時間:片道約1時間。状況によってはさらに時間がかかる場合あり。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)。路面が安定しており、快適に走行できます。
  • アクセス:ケアンズからKennedy Highwayを北西へ進み、Mareeba南部でTinaroo Creek Roadに入ります。そのまま山岳地帯を横断し、Tinaroo Dam方面へ抜けることが可能。
  • 注意点:豪雨後は通行止めになる場合があります。必ず事前に道路状況を確認してください。携帯の電波が届かない区間も多いため、紙地図やGPS端末の持参がおすすめです。

国立公園情報:このルートは一部、Dinden National ParkおよびTinaroo State Forestの境界を通過します。豊かな生態系と植生変化を楽しめるエリアです。

この道は地元の4WD好きにはおなじみの“通な”ルート。ケアンズからティナルー湖へ行く際にハイウェイではなく、こちらのルートで4WDドライブを楽しみながら行くことができます。観光地化されていない静けさと、時折現れる絶景が魅力です。雨の後は特に滑りやすいので要注意!

カウリークリークロード(Kauri Creek Road)

  • 距離:約8km(Danbulla RoadからTinaroo Creek Roadの分岐点まで)
  • 難易度:★★☆☆☆(初級〜中級)
  • 地形の特徴:未舗装のダートロードで、全体的に穏やかな起伏。雨季にはぬかるみが生じやすく、4WD推奨。
  • 冒険ポイント:カウリークリークの小川沿いにあるピクニックエリアでは、短い散策路が整備されており、バードウォッチングや自然観察が楽しめます。静かな環境で、野生動物との遭遇のチャンスもあります。
  • 所要時間:片道約30分。現地での散策や休憩を含め、半日プランに最適です。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)。道が乾燥しており走行しやすく、クリーク周辺の散策にも適しています。
  • アクセス:ケアンズからKennedy Highwayを西へ進み、Atherton方面でDanbulla Roadに入ります。その後、標識に従って分岐をKauri Creek方面へ。
  • 注意点:施設が限られているため、水や食料は事前に用意してください。雨季は道路がぬかるみやすいため、天候によっては走行困難になることがあります。

国立公園情報:このロードは、Danbulla National ParkおよびGadgarra Forest Reserveにまたがっており、熱帯雨林と乾燥林が混在するエリアとして知られています。

静寂な森の中でのんびりとした時間を過ごせる貴重なスポット。ピクニックにもちょうどよく、ファミリーでも楽しめます。Tinaroo Creek Roadや次のMount Edith Roadと合わせてループドライブをすることができますよ。

マウントエディスロード(Mount Edith Road)

  • 距離:約13km(Danbulla RoadからKauri Creek Roadの分岐点まで)
  • 難易度:★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴:標高1,100m超の山岳地帯を通る未舗装の林道。森林伐採跡地や再生林、ユーカリと熱帯雨林が交差する多様な地形を走ります。ぬかるみや落石、急カーブが多く、4WD推奨。
  • 冒険ポイント:ルート中腹からは、アサートン高原のパノラマが望めるビューポイントが点在。晴れた日にはキュランダ方面の山々まで見渡せます。途中には野生のカソワリ(ヒクイドリ)に出会う可能性も。
  • 所要時間:約1時間。ビューポイントでの時間を含めて1.5〜2時間程度みると良いかも。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)が最適。雨季(11月〜4月)は路面の状態が悪化し、通行困難になることも。
  • アクセス:ケアンズからKennedy Highwayを経てAtherton方面へ。Danbulla Roadに入り、途中からMount Edith Roadに分岐。終盤にKauri Creek Roadへ合流。
  • 注意点:雨天時は路面が滑りやすく、走行が困難になるため、事前に天気と道路状況を必ず確認してください。通信圏外の区間が長いため、紙地図かオフラインGPSを携行すると安心です。

国立公園情報:このルートはDinden National ParkおよびDanbulla State Forestの一部を通過します。林業と保護の両方のエリアを含むため、通行にはマナーと安全配慮が必要です。

マウントエディスロードは静かなドライブに最適。Mount Edith Lookoutなど時折現れる絶景ポイントでは車を停めて景色を楽しみましょう。Tinaroo Creek Road, Kauri Creek Roadと合わせてドライブルートを計画してみてください。

ダンバラロード(Danbulla Road)

  • 距離:約28km(Tinaroo Dam Road から Madigan Road入口まで)
  • 難易度:★★☆☆☆(初級〜中級)
  • 地形の特徴:基本的に整備された未舗装路が多く、乾季であればSUVや2WD車でも走行可能。急勾配や川渡りは少なく、比較的走りやすいルート。森林地帯・湖畔・熱帯雨林の多様な景観を楽しめます。
  • 冒険ポイント:道中にはCathedral Fig Tree(大聖堂のようなイチジクの巨木)、Lake Euramoo(火山湖)、The Chimneys(旧森林監視塔跡)などの自然・歴史スポットが点在。各ポイントに駐車スペースと散策路あり。
  • 所要時間:通して走れば1時間程度だが、見どころでの散策を含めると半日〜1日の行程がおすすめ。
  • おすすめ季節:**乾季(5月〜10月)**が最適。雨季(11月〜4月)はぬかるみや倒木のリスクあり。
  • アクセス:ケアンズからKennedy Highway経由でAtherton方面へ。Tinaroo Dam RoadからDanbulla Roadへ入り、最終的にGillies Range Roadへ合流。
  • 注意点:途中に売店はほぼ無いため、事前準備が必要です。また、展望ポイントや巨木周辺ではマーチフライ(ブヨ)や蚊に注意。

国立公園情報:ダンバラロードはDanbulla State ForestおよびDinden National Parkにまたがる区域を通過します。保護区内の施設は、クイーンズランド州環境局によって維持管理されています。

ダンバラロードは、アサートン高原を代表する“自然と文化の回廊”。ドライブとウォーキングを組み合わせれば、熱帯雨林、湖、巨木、火山地形など、あらゆる表情の風景を1日で堪能できます。見所スポットに立ち寄りながらゆっくりとドライブを楽しんでみてください。

マディガンロード(Madigan Road)

  • 距離:約4km(Danbulla RoadからGillies Lookoutまで)
  • 難易度:★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴:未舗装の林道で、砂利と土の路面。起伏があり、カーブも多い。雨季はぬかるみやすく滑りやすいため4WDが望ましい。乾季は比較的走行しやすいが慎重な運転が必要。
  • 冒険ポイント:熱帯雨林とユーカリ林が混在する自然豊かなエリアを走行。道中では野生動物や鳥の観察が可能。Gillies Lookout手前の展望スポットからは、ケアンズ市街やコーラルシーまで一望できる絶景が楽しめる。
  • 所要時間:片道約30分。休憩や展望台での散策を含めて数時間の行程がおすすめ。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)が最適。雨季は路面が悪化し通行困難になる場合あり。
  • アクセス:ケアンズからKennedy Highway経由でDanbulla Roadへ入り、そこから分岐してMadigan Roadを進む。
  • 注意点:雨天時の走行は危険。雨季は特に注意。道幅狭く、落石やカーブが多いため慎重な運転が必要。携帯の電波が不安定な場所あり。緊急連絡手段を準備すること。

国立公園情報:ルートはDanbulla Forest Reserve内に位置し、自然保護区域として管理されています。

自然の中をじっくり楽しみたい人におすすめ。静かな林道ドライブでリフレッシュできるスポットです。Gillies Lookoutの眺めは必見!絶景を眺めながらのピクニックランチは最高ですよ。

アサートン高原(Atherton Tablelands)周辺

比較的乾燥したサバンナ風景が広がる。野生動物や星空観察スポットも豊富です。

ハーバートン・レンジ・リッジロード(Herberton Range Ridge Road)

  • 距離:約10km(Atherton Mountain Bike Park入口からMount Wallum Lookoutまでの片道)
  • 難易度:★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴:標高780mのライフルレンジ付近からスタートし、約1200mまで一気に登るアップヒルルート。道は未舗装で、主にグラベルと赤土。起伏があり、雨後はぬかるみも発生。森林内の曲がりくねった道が続き、走行には一定のテクニックが求められる。
  • 冒険ポイント:この道は、乾燥林から熱帯高地雨林への“植物遷移”を体感できる貴重なルート。ブラッドウッドやアイアンバークの林を抜けると、やがて霧が立ち込めるような湿潤な高地雨林が広がる。標高差とともに変化する景観がドラマチック。
  • 所要時間:ルックアウトまでの片道で約1時間。途中で写真撮影や散策、ピクニックをするなら半日の行程を。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)がおすすめ。雨季はぬかるみと視界不良に注意が必要。
  • アクセス:アサートン中心部から南へ5分、Atherton Mountain Bike Parkからエントリー。森林の尾根を走る。
  • 注意点:走行には4WD車が必須。歩行者、馬、サイクリストも通行するため、徐行と譲り合いを。標高が高いため、急な天候変化(濃霧や冷え込み)に注意。通信圏外エリアがあり、オフライン地図の活用がおすすめ。

環境保護区について:このルートはBaldy Mountain Forest Reserveの一部に位置し、エリア全体は野生動物や植物保護のため一部アクセスが制限されることもあります。走行前には最新情報を確認しましょう。

関連コース:この道を抜けた先に他の尾根道や林道(Mount Baldy Trailなど)と接続可能。上級者は連結ルートでの周遊にも挑戦できます。

朝もやの中を走るこの道は、まるで雲の中を進んでいるよう。Mount Wallum Lookoutの展望スポット、高地の森から見下ろす景色は、アサートン高原随一の絶景です。

イーストヒルロード(E Hill Road)

  • 距離:約11km(Wondecla Road方面から入り、Kennedy Highwayへ抜ける山岳未舗装ルート)
  • 難易度:★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴:狭くうねった未舗装の林道で、急な登りや下りが連続。部分的に岩場や深い轍があり、雨天時はぬかるみが発生。4WD推奨。
  • 冒険ポイント:Herberton Rangeの東側斜面を登るルートで、途中には原生林や山岳草原の美しい景観が広がります。人里離れた感覚を味わえる静かな山道です。
  • 所要時間:約1時間。展望休憩を含めて2時間の行程が目安。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)。雨季は滑りやすく通行困難なことも。
  • アクセス:Herberton市街地の東側から始まり、「E Hill Road」の標識に従って進入。終点はPlath Road付近へ合流します。
  • 注意点:携帯電波が届かない区間があり、事前にルート確認を推奨。夜間の走行は避け、明るいうちに通行を終えるようにしましょう。

国立公園情報:ルートの一部はHerberton Range Conservation Parkに隣接し、動植物観察にも適したエリア。

この道は隠れたお気に入り。道中のDrovers Lookoutからの眺めを楽しんだり、Halls Fallsでひと泳ぎするのもおすすめ。自然との一体感と探検感は抜群です。

アレンロード(Allen Road)

  • 距離:約8km(Tumoulin Road から McKenzie Falls付近まで)
  • 難易度:★★★☆☆(初級〜中級)
  • 地形の特徴:森林内の未舗装路で、路面は主にグラベルと赤土。起伏があり、特に雨後はぬかるみや深い轍が発生するため、4WD推奨。道幅はやや狭く、森のトンネルのような景観も。
  • 冒険ポイント:この道は、熱帯雨林と乾燥林の移行帯を走り抜ける静かなルート。突き当たりに車を停め、少し歩いてMcKenzie Fallsへ。周囲には野生動物(カソワリに注意)や多様な樹種が観察できる場所もあり、森林浴ドライブに最適。
  • 所要時間:約30分。McKenzie Fallsや周辺のTumoulin、Millstream Fallsへの立ち寄りを含めて半日の行程がおすすめ。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)がベスト。雨季はぬかるむこともあるが、路面状況は比較的安定。
  • アクセス:Ravenshoe方面からTumoulin Road経由で進入可能。もう一方の端はKennedy Highwayに近接。
  • 注意点:車両は4WD推奨。森の中ではGPS信号が不安定なこともあるため、紙地図やオフラインマップを併用すると安心です。また、林業関係車両と出会うこともあるので注意を。

国立公園情報:直接的には国立公園エリアには入らないが、近隣にMillstream Falls National ParkやTumoulin State Forestがあり、観光の拠点としても便利。

Allen Roadは、McKenzie Fallsへアクセスできるルート。森の中を走り抜け、豪快に流れ落ちる滝の上にたどり着きます。壮大な景色を楽しみながらのピクニックランチは格別ですよ。

スミスロード(Smith Road)

  • 距離:約8km(Kennedy Highway側からMcKenzie Falls付近まで)
  • 難易度:★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴:森林内の未舗装路で、路面は主にグラベルと赤土。起伏があり、特に雨後はぬかるみや深い轍が発生するため、4WD推奨。道幅はやや狭く、森のトンネルのような景観も。
  • 冒険ポイント:この道は、熱帯雨林と乾燥林の移行帯を走り抜ける静かなルート。周囲には野生動物(カソワリに注意)や多様な樹種が観察できる場所もあり、森林浴ドライブに最適。
  • 所要時間:約30分。McKenzie Fallsや周辺のTumoulin、Millstream Fallsへの立ち寄りを含めて半日の行程がおすすめ。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)がおすすめ。雨季は路面状況が悪化し、通行困難な場合も。
  • アクセス:Ravenshoeの町からTumoulin Roadを南東へ進み、Smith Roadの分岐を右折。道なりに進むとWairuna Roadへ抜けます。
  • 注意点:車両は4WD推奨。森の中ではGPS信号が不安定なこともあるため、紙地図やオフラインマップを併用すると安心です。また、林業関係車両と出会うこともあるので注意を。

森林保護区情報:Tumoulin Forest Reserve は商業伐採エリアと保護林が混在しており、静かな自然環境を残しつつも、林道は管理用途でも使用されています。

このスミスロードは、Allen Roadと合わせてMcKenzie Fallsへアクセスできるルート。Allen Roadから入り、McKenzie Fallsを訪れ、Smith RoadでKennedy Highwayへ抜けることができます。人とすれ違うことも稀な“森の抜け道”。雨上がりの霧の中を進むと、まるで秘境を旅している気分になりますよ。

Kツリーロード(K-Tree Road)

  • 距離:約12km(Palmerston Highway 付近から Misty Mountains の森を抜けて South Johnstone River 付近まで)
  • 難易度:★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴:熱帯雨林を貫く狭くて曲がりくねった未舗装路。急勾配、ぬかるみ、倒木、湿地帯があり、4WD向け。雨季には一部水没や通行不能の箇所が出やすい。
  • 冒険ポイント:Misty Mountains のハイキングトレイルやSouth Johnstone River、滝や小川が道中に点在。手付かずの自然が広がり、まれにカソワリ(ヒクイドリ)に遭遇することも。
  • 所要時間:片道約1時間。写真・散策含めて半日プランが理想的。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)
  • アクセス:Innisfail から Palmerston Highway を西へ。Henrietta Creek Picnic Area の手前にある林道ゲートからK-Tree Roadに入る。終点はSutties GapやSouth Johnstone River方面。
  • 注意点:道幅が非常に狭く、対向車に注意。林業用のアクセス道路としても使われているため、通行は自己責任。国立公園内の一部ルートは車両進入制限がある場合があるので、事前に公式情報を確認のこと。

国立公園情報:K-Tree Road は Wooroonooran National Park の Misty Mountains 区域内に位置し、ハイカー・バイカー向けの「Misty Mountains Wilderness Trails」へのアクセス路にもなっています。

 

K-Tree RoadはMisty Mountains の隠れた4WDルート。車で奥地に入って行くと、本当に人の気配が消えていきます。カソワリ注意の標識が出るあたりで、一気にジャングル感が増します!South Johnstone Camping Areaでのピクニックがおすすめ。

メイプルクリークロード(Maple Creek Road)

  • 距離:約20km( K-Tree Road 終わりから Sutties Gap Roadの分岐点まで)
  • 難易度:★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴:森の中を走る狭く未舗装の林道。泥濘や浅い水の流れが複数箇所あり、雨後は滑りやすい。倒木や落石の可能性も。
  • 冒険ポイント:ルートの先には静かな熱帯雨林が広がり、地元ハイカーの間では隠れた名所。野鳥観察や昆虫採集にも向いています。
  • 所要時間:片道1時間程度。散策も含めて半日コースに最適。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)
  • アクセス:K-Tree Road の終わり、South Johnstone Camping Areaから始まり、Sutties Gap Roadの分岐点まで
  • 注意点:周辺はアクセス制限の対象になることがあるため、事前に国立公園の通行情報を確認のこと。4WD車推奨。

国立公園情報:このルートは Wooroonooran National Park の南部に含まれ、周辺は特に生態系保護が強化されている地域です。指定外エリアへの立ち入りは控えましょう。

人の少ないこのルートでは、滝の音しか聞こえないほどの静けさが味わえます。雨の翌日は滑るので注意。晴れた日には、木漏れ日が絶景です!静かな熱帯雨林のドライブを楽しみましょう。

サティーズギャップロード(Sutties Gap Road)

  • 距離:約8km(Maple Creek Road 分岐点から Maalan Road 合流点まで)
  • 難易度:★★★★☆(やや上級)
  • 地形の特徴:狭いダートロードで急勾配あり。深い熱帯雨林の中を通過し、滑りやすい赤土や岩場、小川の渡渉ポイントも点在。
  • 冒険ポイント:観光客の少ない深い森の中を抜ける走行体験。熱帯雨林の静寂、野鳥やカソワリ(ヒクイドリ)との遭遇、霧に包まれる山道など、まさに「原生の森」を肌で感じる道。
  • 所要時間:約1時間弱。途中の展望ポイントでの休憩を含め、半日程度の行程がおすすめ。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)
  • アクセス:K-Tree Road、Maple Creek Roadと通り、分岐点からスタート。出口はMaalan Roadを経てOld Palmerston Highwayへ。
  • 注意点:雨季は非常に滑りやすく、通行困難。携帯圏外区間が多いため、出発前に地図ダウンロードと装備確認を。レンタカー利用の場合はオフロード走行可否を事前に確認しましょう。

国立公園情報:本ルートはWooroonooran National Park の中にあり、パーマーソン山地セクションを通過します。森林保護の観点から、車外に出る際は植生や動植物への干渉を避けてください。

 

 

観光ルートから外れた“本物の熱帯雨林”。舗装道路では決して味わえない自然の奥深さと静けさに包まれます。カソワリとの遭遇はうれしくも慎重に対応を!周辺に数ある滝巡りも合わせてドライブ計画をするのもおすすめです。

キュランダ、マウントルイス、デインツリー(Kuranda, Mount Lewis, Daintree, Bloomfield)方面

原始的な熱帯雨林、急勾配、川渡りなどスリル満点のルートが揃っています。

ブラックマウンテンロード(Black Mountain Road)

  • 距離:約43km(Kuranda から Julatten 方面まで)
  • 難易度:★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴:未舗装区間が長く、熱帯雨林を縫うように走る起伏のある山道。急カーブや狭路、崩れやすい斜面があり、特に雨季は滑りやすくなります。
  • 冒険ポイント:キュランダ国立公園(Kuranda National Park)とモウブレイ国立公園(Mowbray National Park)を貫くこの道は、世界遺産級の熱帯雨林のど真ん中を走る希少な4WDルート。途中、Twin Bridges やSyndicate Road Junction、トレイルヘッドなどもあり、ハイキングとの組み合わせも◎。
  • 所要時間:片道約1.5〜2時間。道の状態によってはさらに時間を要します。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)。雨季(11月〜4月)は道路閉鎖になる場合があるため、事前にクイーンズランド州の国立公園サイトで通行可否を要確認。
  • アクセス:Kuranda Village を抜け、Black Mountain Road の標識に従って西へ。終点は Julatten 付近の Mossman Mount Molloy Road に接続します。通行には 4WD 推奨。
  • 注意点:雨天・雨季の後はぬかるみや川の増水で走行困難になる可能性があります。また、山間部のため通信圏外になる箇所が多いため、オフラインマップと緊急装備の携行を推奨。

国立公園情報:このルートはキュランダ国立公園およびモウブレイ国立公園内にあり、いずれも世界自然遺産・湿潤熱帯地域(Wet Tropics of Queensland)に含まれます。原生林の中に野生のカソワリ(ヒクイドリ)が生息することも。

乾いた日の朝にゆっくり走ると、木漏れ日が差し込むジャングルの道はまさに“天然のトンネル”。途中の展望ポイントや静寂の森の中での一休みは、まるで別世界。スローな旅にぴったりです。

マウントルイスロード(Mount Lewis Road)

  • 距離:約28km(Mossman Mount Molloy Road から Mount Lewis 登山口・森林保護区周辺まで)
  • 難易度:★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴:未舗装の山岳道路で、標高差が大きく、急坂・ぬかるみ・轍などが随所に出現します。4WD推奨。標高1,200m付近まで上がるため、気温差と霧にも注意。
  • 冒険ポイント:バードウォッチャーにとっては聖地。マウントルイス・バードツアーでも知られ、希少種が観察可能。途中にある展望スポットからはアサートン高原の山並みを一望できます。
  • 所要時間:片道約1時間。途中でバードウォッチングやピクニックを楽しむなら半日〜1日コース。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)。雨季は道が非常に滑りやすく、通行止めの可能性あり。
  • アクセス:Mossman Mount Molloy Road(40号線)をJulatten付近で分岐し、標識に従って北西へ進入。Mt Lewis Rdの入口には小さなサインがあります。
  • 注意点:高所のため天候が変わりやすく、濃霧や路面悪化に注意。携帯電波は圏外の区間が多く、事前の準備が必須。野生動物にも注意。

国立公園情報:マウントルイスはマウントルイス国立公園(Mount Lewis National Park)内にあり、世界遺産エリアの一部。原生林の保護区で、立ち入りは道路および指定トレイルに限られます。

山頂付近では、静寂の森に響く鳥のさえずりと、霧の中に浮かぶユーカリのシルエットが印象的。四駆でゆっくり登ると、まるで別世界にいるような感覚になります。標高1200m近くの山頂では長袖が必要かも。ケアンズが30度の時に山頂では14度でした。

マウントスパージョンロード(Mount Spurgeon Road)

  • 距離:約20km(Mount CarbineからMount Spurgeon頂上付近まで)
  • 難易度:★★★★☆(中〜上級)
  • 地形の特徴:山岳地帯の未舗装路で、急勾配の岩場やぬかるみ、狭いカーブが多く、悪天候時は特に走行が難しい区間です。4WD必須。
  • 冒険ポイント:走行中はディンツリー熱帯雨林の深い緑に囲まれ、頂上付近では360度のパノラマビューが広がります。野生動物や希少な植物の観察も楽しめます。
  • 所要時間:ゆっくり走行して約1.5〜2時間。写真撮影や休憩を入れると半日コース推奨。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)。雨季は路面が滑りやすく、通行困難になる場合があります。
  • アクセス:Mount Carbineの集落から北東に延びる道がマウントスパージョンロードの入口。標識は少ないため、事前に地図でルート確認を。
  • 注意点:携帯電話の電波はほとんど届きません。十分な燃料、食料、水を携行し、安全装備を整えてから走行してください。落石や野生動物の飛び出しにも注意。

国立公園情報:ルートはディンツリー熱帯雨林の外縁部に位置し、自然保護区の周辺を通過します。自然環境への配慮を忘れずに。

Mount Carbineからのルートは静かで手つかずの自然が多く、山頂からの景色は特に素晴らしい。しっかり準備して挑戦したい道です。途中のMcLeod Riverでの川遊びもおすすめ。

ブルームフィールドトラック(Bloomfield Track)

  • 距離:約31km(Cape TribulationからWujal Wujalまで)
  • 難易度:★★★★☆(中〜上級)
  • 地形の特徴:未舗装の山岳林道で、急勾配の坂道やぬかるみ、小川の渡河が複数あります。雨季は水量が増し、特に川渡りの箇所は注意が必要です。4WD必須のルートです。
  • 冒険ポイント:熱帯雨林に囲まれた道中では、Bloomfield Fallsやクイーンズランド州最大の熱帯雨林が広がり、野生動物の観察や大自然の迫力を満喫できます。
  • 所要時間:片道約1.5〜2時間。途中の観光や休憩を含めると半日以上の行程がおすすめ。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)がおすすめ。雨季(11月〜4月)は川の増水で通行困難になることが多いです。
  • アクセス:Cape Tribulationから北へ進み、未舗装路を通ってWujal Wujalへ。ルートの途中に標識がありますが、地図やGPSの確認が重要です。
  • 注意点:雨季の川渡りは特に危険。安全第一で、事前に天候・道路状況を必ずチェックしてください。装備は4WD必須で、十分な準備をしましょう。

国立公園情報:トラックはディンツリー国立公園と熱帯雨林保護区の一部で、環境保護のためにルールを守って利用しましょう。

熱帯雨林の中を走るこのルートは、オーストラリアで最も美しい4WDトラックの一つと言われる、野生の自然と触れ合える貴重な体験ができます。川渡りはスリル満点で、冒険好きにはたまらない道です。ぜひチャレンジしてみてください!

マウントマリガン、アーバインバンク、アウトバックの秘境( Mount Mulligan, Irvinebank, Outback)

乾燥地帯・岩山・断崖などのダイナミックな風景が魅力。中〜上級者向けです。

マウントマリガンロード(Mount Mulligan Road)

  • 距離:約45km(Dimbulah付近からMount Mulligan集落・リゾート方面まで)
  • 難易度:★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴:乾燥したブッシュとサバンナを抜ける未舗装路で、路面はグラベルと赤土中心。アップダウンと曲がりくねった区間があり、部分的にぬかるみや深い轍が発生。雨季には通行困難となることもある。
  • 冒険ポイント:終点にあるMount Mulligan(Ngarrabullgan)はアボリジナルの聖地かつ印象的なメサ(卓状台地)。荒野に囲まれたこの道の終点には、秘境感あふれるリゾートや歴史的な鉱山跡も。道中にはワイルドなカンガルーやエミューとの出会いも。
  • 所要時間:片道約1〜1.5時間。途中で写真撮影や探索を楽しむなら半日の行程がおすすめ。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)がベスト。雨季は冠水や道路閉鎖もあるため注意。
  • アクセス:DimbulahからBurke Developmental Road(State Route 27)を進み、途中でMount Mulligan方面への分岐(通常「Mount Mulligan」や「Mt Mulligan Retreat」などの看板あり)を北へ。
  • 注意点:4WD必須。モバイル通信は非常に不安定。燃料・水・スペアタイヤの備えを万全に。途中に商業施設は一切なく、自己完結が前提。

歴史的背景:Mount Mulligan はかつて炭鉱の町として栄えたが、1921年の爆発事故を機に大きく衰退。現在は文化的に重要な土地として再評価され、エコツーリズムの拠点となっている。

 

マウントマリガンへ向かう道は、まさに“道の先に広がるオーストラリア”。静けさと壮大さに包まれた荒野のドライブは、一生の記憶になります。初めてのアウトバックドライブにおすすめのルートです。

ハーバートン・ペットフォードロード(Herberton–Petford Road)

  • 距離:約40km(Herberton 〜 Petford 間)
  • 難易度:★★☆☆☆(初〜中級)
  • 地形の特徴:ほとんどが未舗装のグラベルロード。アップダウンや曲がりくねった箇所もあるが、乾季であれば整備状態は比較的良好。標高の変化によって森林から乾燥サバンナへの移ろいが楽しめる。
  • 冒険ポイント:Herbertonの古い鉱山町の風情と、Petford周辺の開けた乾燥ブッシュランドが対照的。途中にある廃鉱跡や鉄道遺構、歴史ある橋などもローカル探検の見どころ。
  • 所要時間:約1時間。途中で停車しながら景観や史跡を巡るなら数時間みると良い。
  • おすすめ季節:乾季(5〜10月)がベスト。雨季は場所によってぬかるみや軽い冠水が発生しやすい。
  • アクセス:Herbertonの町を西へ出発し、Herberton–Petford Road(別名:Herberton–Petford Gravel Road)をそのまま進行。PetfordでBurke Developmental Road(State Route 27)に接続。
  • 注意点:乾燥地帯に入るため水や燃料の準備を。4WDまでは不要だが、雨後や荒天時は高車高のSUV以上を推奨。携帯電波は一部区間で圏外。

文化・歴史:この道沿いには、19〜20世紀初頭にかけて繁栄した鉱山の名残が点在。特にHerberton側では、鉱山博物館や歴史村なども立ち寄り可能。

野生動物:カンガルーやエミュー、猛禽類などが出現することも。早朝や夕方のドライブでは動物の飛び出しに注意。

この道は古き良きアウトバックの空気を感じるのに最高。Chillagoeへのキャンプの帰りにこの道を通って4WDドライブを楽しむのもありですよ。

シルバーバレーロード(Silver Valley Road)

  • 距離:約37km(Herberton〜Kennedy Highway付近まで)
  • 難易度:★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴:未舗装のグラベルロード中心で、場所によっては岩の多い区間や軽いウォッシュアウト(路面侵食)もある。周囲は山間部と深い谷、ユーカリ林に囲まれた静かな風景。場所によって道幅が狭く、対向車に注意が必要。
  • 冒険ポイント:名前の通り、かつて銀鉱山が点在した歴史あるエリアを走る。途中には放棄された採掘現場や古びた小屋跡などが見られ、ブッシュ探検気分が味わえる。Silver Creek沿いの風景も美しい。
  • 所要時間:約1時間。途中で景観を楽しんだり散策するなら1.5〜2時間。
  • おすすめ季節:乾季(5〜10月)がおすすめ。雨季は路面が滑りやすくなり、小規模な渡河が必要な箇所もあるため注意。
  • アクセス:Herbertonの町から出発し、Herberton-Petford Roadを経由してSilver Valley Roadへ。最終的にはKennedy Highway(国道1号選)へ接続。
  • 注意点:道中は携帯電波が不安定。水や食料の持参を推奨。基本的には4WD推奨ルートだが、乾季の状態が良ければSUVでも通行可能。放棄鉱山の敷地に立ち入る際は安全確保を。

周辺探訪:観光案内の少ない静かなルート。鉱山遺構を巡るミニトレッキングも可能。

道の途中で車を降りて耳をすませば、風の音と鳥の声だけ。Silver Valleyは“名前だけ知ってる人”が多いけど、実は静けさの宝庫なんです。サバンナウェイ、インノットホットスプリングスからほんの5分、左折してシルバーバレーロードでケアンズ方面へ帰るのもありですよ。

アーバインバンクロード(Irvinebank Road)

  • 距離:約33km(Herberton から Irvinebank まで)
  • 難易度:★★☆☆☆(初中級)
  • 地形の特徴:全体的にフラットなグラベル(砂利)ロードで、乾季には走りやすい状態。一部に軽い起伏やカーブがあり、細かい砂埃が舞うことも。視界が開けており、周囲のサバンナ風景と低木林が広がる。
  • 冒険ポイント:この道は、かつて栄えた鉱山町アーバインバンク(Irvinebank)へと続く歴史街道。途中には19世紀の鉱山遺構や放棄された建物、歴史的標識が点在し、当時の面影を感じることができる。
  • 所要時間:約1時間。寄り道や観光を含めると数時間程度。
  • おすすめ季節:乾季(5〜10月)がベスト。雨季はぬかるみや簡易渡河が発生することもあるため注意。
  • アクセス:Herbertonの南端からIrvinebank Roadに入り、道なりに西へ進むとそのままIrvinebankの町に到着。
  • 注意点:基本的に整備された道だが、路肩がもろい箇所があり注意。水や燃料の補給はHerbertonで済ませておくと安心。Irvinebankは小さな町のためサービスは限られている。

歴史探訪:IrvinebankではJohn Moffat(鉱山王)の旧邸や、かつての鉱山機械が展示されている博物館も。歴史好きには見応えあり。

アーバインバンクは、タイムスリップしたような鉱山の町。途中の道のりも“静けさ”が最高です。

クールガッラロード(Coolgarra Road)

  • 距離:約20km(Irvinebank 〜 Coolgarra 周辺まで)
  • 難易度:★★★☆☆(中級)
  • 地形の特徴:未舗装のグラベルロードで、一部は石がごつごつした区間や軽度の渡渉もあり。起伏があり、急坂やタイトなカーブも点在。4WD車推奨。雨季にはぬかるみや浸食で通行困難になることも。
  • 冒険ポイント:この道は、かつて19世紀に栄えた錫鉱山の集落クールガッラへ続く忘れられたルート。現在はほとんどの施設が廃墟となり、静まり返った谷間に残る礎石や遺構が歴史の痕跡を感じさせる。
  • 所要時間:1時間弱。途中で探索や撮影をするなら1.5時間以上。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)が理想。雨季は通行が非常に困難になり、推奨されません。
  • アクセス:IrvinebankからStannary Hills RoadまたはIrvinebank Road経由で西へ進み、分岐でCoolgarra方面の未舗装路へ。Coolgarra Roadは標識が少ないためGPS・地図の併用推奨。
  • 注意点:林道区間では通信が圏外になることが多く、給油設備も皆無。予備の水・燃料・スペアタイヤなど準備して臨みましょう。途中で林業車両と遭遇する可能性あり。

歴史探訪:Coolgarraは19世紀後半〜20世紀初頭にかけて鉱山活動が盛んだった地域で、今では文化遺産的な価値も。現在は地図上に名前が残る程度ですが、現地には石造りの遺構が点在しています。

周辺アクティビティ:クールガッラを通過した後、さらに西の未舗装路を進むとSilver Valley方面へ抜けることも可能(上級者向けルート)。

Coolgarraは“ゴースト・タウン”という言葉がぴったり。何もない静けさが、かえって心に残ります。Herberton 4WD Historic Mining Trailの一部ルートで、他のルートと合わせて1日4WDドライブコースができますよ。

トップネトル・マウントミザリロード(Top Nettle / Mount Misery Road)

  • 距離:約18km(Top Nettle RoadからMount Misery Road経由でPetford Road方面へ)
  • 難易度:★★★★☆(やや上級)
  • 地形の特徴:赤土とグラベルの混合路で、急勾配や洗掘(ruts)、ロックセクションあり。乾季でもガレ場が多く、特に下りはタイヤのグリップ力が試される。雨季にはスリップや浸水リスクあり。4WD車・ハイクリアランス推奨
  • 冒険ポイント:この道はまさに「苦行」にふさわしい道。とはいえ途中からの展望や、高原特有の風景、静かなブッシュランドは圧巻。ほぼ人が通らないルートなので、走破感は抜群。
  • 所要時間:約1時間。途中に停車ポイントは少ないが、静けさを楽しむなら1.5時間以上。
  • おすすめ季節:乾季(5月〜10月)がベスト。雨季は特に下りのセクションが危険なレベルで滑りやすくなる。
  • アクセス:IrvinebankやSilver Valley方面からTop Nettle Roadに入り、Mount Misery Roadを経由してPetford Road方面へ抜ける構成。分岐が多いため、事前にオフラインマップやGPSログの準備を推奨。
  • 注意点:通信圏外区間多数。道幅が狭く、対向車とすれ違う際の退避スペースは限られる。予備の水、タイヤ空気圧調整キット、回収装備などを忘れずに。

地質と環境:この周辺は花崗岩地帯に位置し、斜面浸食が進んでいるため荒れやすい。地元ではオフロードトレーニングにも使われる難所のひとつ。

周辺との接続性:このルートを走り終えたあと、Petford方面に抜けると他の上級オフロード(Herberton–Petford Roadなど)と連結可能。

この道を抜けたあとは、何とも言えない達成感があるでしょう。他のルート、Silver Valley Road、Coolgarra Roadと合わせてHerberton 4WD Historic Mining Trailを制覇してみましょう!

まとめ・ケアンズ発、冒険の扉はすぐそこに

熱帯雨林の中を抜けるジャングルトラック、高原を駆け抜ける尾根道、滝や渓谷、歴史的な林道…。ケアンズを起点に、わずか12時間圏内で4WDドライブが体験できるバラエティ豊かなオフロード25をご紹介しました。25ルートはすべて私が実際に訪れ、走破したコースです。

今回ご紹介したオフロードコースは、どれもケアンズからアクセスしやすい距離にあり、ドライブ旅行にもぴったり。未舗装路といっても、中には初心者や家族連れでも安心して通れるルートもたくさん。キャンプやピクニックと組み合わせて、仲間や家族と自然を満喫する旅を計画してみてください。

次の週末、ハンドルを握って出発しませんか?地図にない感動と出会える4WDの世界が、あなたを待っています。

最後にひとこと

どのルートも、最新の道路状況・気象情報の確認と、安全装備の準備が重要です。スマホのオフライン地図、紙の地図、緊急キット、予備燃料、通信手段(UHF無線など)を忘れずに!

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