9月にケアンズからケープヨークへの15日間トリップへ行ってきました。そのトリップの様子を訪れた場所の詳細とともに紹介します。日本語でのケープヨークの情報はなかなか少ないので、ケープヨークトリップを計画する上で役立つような情報をたくさん載せていければと思います。
前回の記事「その①ケアンズからチリビーチまで」はこちらから。
- トリップ5日目、チリビーチを出発しブラムウェル(Bramwell)へ
- トリップ6日目、オールドテレグラフトラック(Old Telegraph Track)へ
- オールドテレグラフトラック(Old Telegraph Track)とは
- ブラムウェルジャンクションロードハウス(Bramwell Junction Roadhouse)
- オールドテレグラフトラック南パート(Old Telegraph Track South)
- バイパスルート(バマガロード)に合流、そして北パートへ
- キャナルクリーク(Canal Creek)で2泊のキャンプ
- フルーツバットフォールズ(Fruit Bat Falls)
- エリオットフォールズ(Eliot Falls)
- キャナルクリーク(Canal Creek)
- オールドテレグラフトラック北パート(Old Telegraph Track North)
- ジャーディンリバーフェリー(Jardine River Ferry)へ
トリップ5日目、チリビーチを出発しブラムウェル(Bramwell)へ
5日目の朝、荷物をまとめてチリビーチキャンピングエリアを9時に出発。ポートランドロードでまたPDR(ペニンシュラデベロップメンタルロード)まで戻ります。PDRに出たらそこから北へ向かい、ほんの15kmで大きな分かれ道にさしかかります。そのままPDRを進むとケープヨーク半島の西海岸にあるウェイパ(Weipa)という町の方へ。右折をするとそこから始まるのがテレグラフロード(Telegraph Road)、さらに北へ向かう道になります。
私たちはここを右折し、テレグラフロードでさらに上を目指します。73km進み、モートンテレグラフステーション(Moreton Telegraph Station)で一旦休憩しました。トイレ休憩、コーヒーを買ったり、子供たちはアイスを食べたり。
と、ここで2つの有益な情報をゲットしました。まず1つ目は、この先の道はもっとコルゲーションが酷くなるということで、タイヤの空気圧もさらに下げたほうが良いということ。ここまで前輪26psi、後輪28psiでしたが、前輪22psi、後輪24psiまで下げました。
もう1つは、ブラムウェル(Bramwell)での滞在地ですが、ブラムウェルロードハウスかブラムウェルステーションツーリストパークがありますが、ツーリストパークのほうが良い雰囲気ですよということ。まあこれは教えてくれた知人の個人的な感想も含まれてるかもしれませんが。
ということで、ここから41km走り、この日の滞在地に決めたブラムウェルステーションツーリストパークに到着しました。
ブラムウェルステーションツーリストパーク(Bramwell Station Tourist Park)
特に事前の予約も必要なく、飛び込みで1泊$30でキャンプをすることができました。だだっ広い敷地があり、好きなところに場所を確保してよいとのこと。トイレ&シャワーの施設が何ヶ所かあり、受付のところはバー、レストラン、売店になっていました。
仲間3台が集まって停まれる良い場所を確保し、さっと設営を済ませたのが夕方4時。ここから明日の下見へ出かけ、帰ってきてから夕飯を食べました。あと、ここでやっとちゃんとしたシャワーを浴びることができましたね。
トリップ6日目、オールドテレグラフトラック(Old Telegraph Track)へ
トリップ6日目、ついにこの日がやって来ました。ちょうど5年前にこの車、Amarokを購入した時からの目標であり、憧れだった、オーストラリアで一番有名だと言っても過言のない4WDトラック「オールドテレグラフトラック(Old Telegraph Track)」に挑戦する時が来たのです。
前日に下見で見に行ったのは、トラックが始まって4kmのところにある最初の難関のクリークでした。そこを見に行った結果、子供たちは怖いから行きたくないと言い出します。そして、お父さんを説得するようにとお母さんに何度も子供たちは言っていた(そうです)。
ただ、私の中では「ケープヨークトリップ=オールドテレグラフトラック」というくらいの思いで今まで準備をしてきたので、ここで怖いから行くのを止めるという選択肢はありませんでした。
しかし、無茶して行くわけにはいかないので、そのために前日に下見へ行き、クリークを渡るための幾つかあるルートの中でここなら行けそうだという確信を持った上で、行くぞ!判断しました。
オールドテレグラフトラック(Old Telegraph Track)とは
まず、オールドテレグラフトラック(Old Telegraph Track)とは何だ?ということについて。
昔、このケープヨーク半島に住む人々の通信手段として、半島の真ん中を南北に走るように設置された電信線(1885年から1962年まで運用されていた)沿いにあるトラックで、電信線の設置や整備のための重要なルートとして開拓されたものです。
1987年に最終的に解体されて以降は、4WDオフロードトラックとして、4WD愛好家から注目されるようになっていきました。今でもトラック沿いには使われなくなった電柱を見つけることができますよ。
トラックは、ブラムウェルロードハウス(Bramwell Roadhouse)からスタートして真っ直ぐと北へ伸び、ジャーディンリバー(Jardine River)まで続いています。南側と北側の2パートに分かれており、南側が約70km、北側が約40kmとなっています。
オールドテレグラフトラックを通らずにジャーディンリバーのフェリー乗り場まで行き、川を渡ってヨーク岬へ向かうことができるバイパスルートのバマガロード(Bamaga Road)もあります。ブラムウェルロードハウスから東の方へ行き大回りして北へ向かい、ちょうど真ん中あたりで一度トラックを横切り、西のほうへ出てジャーディンリバーのフェリー乗り場へ行くルートです。
なので、オールドテレグラフトラックも南パートだけ行って、後はバイパスルートを通ったり、バイパスルートで真ん中まで行ってから北パートだけチャレンジしたりと、色々なルートオプションがありますね。
ブラムウェルジャンクションロードハウス(Bramwell Junction Roadhouse)
6日目の朝、ブラムウェルステーションツーリストパークを出て、オールドテレグラフトラックのスタート地点であるブラムウェルロードハウスへ向かいます。その距離14km。
この日の朝は、もちろん楽しみでワクワクしていたんですけど、それと同時にドライブをする上で今までに感じたことのないドキドキ感がありました。この感情はなかなか忘れられないものになりましたね。
ブラムウェルロードハウスは、オールドテレグラフトラックとバイパスルートのバマガロードの分岐点にあり、ここはガソリンスタンドであり、キャンプグラウンド、カフェ、売店も備えている施設です。飲料水も補給できるので、ここから始まるアドベンチャーへ向けて最後の準備ができる素晴らしい場所ですね。
オールドテレグラフトラック南パート(Old Telegraph Track South)
さあスタート地点に着きました。今までにYouTubeやテレビで何度となく見てきた「Old Telegraph Track」のサイン。絶対に写真を撮っておきたかった場所です。
このスタート地点の道路脇でよく見る光景です。トラックへ入る前にタイヤの空気圧の調節をします。ここからは前輪16psi、後輪18psiで行きました。トラックを走る平均速度が多分10-15km/hくらい、20km/h以上出して走るところはほとんどない感じです。クリークを渡るところもそうですが、路面は砂地、ゴツゴツ岩場、ぬかるんだ泥、激しい凸凹で片輪が浮きながら、などなどあるゆる状況が次々に出てきます。一番大事なことは、ゆっくりです。ちょっと心配、不安だなと思ったらもっとゆっくりです。
パームクリーク(Palm Creek)
スタート地点から4km、まず最初に現れる難関はパームクリーク(Palm Creek)を横切るところです。
毎年、その雨季の降水量や通る車の交通量によってトラックの状況は変わるそうですが、今年は特にパームクリークの状況が酷いとみんなが口を揃えて言っていました。それもあって、前日にここパームクリークまで下見に来て、どんな状態か見たかったわけです。
これがパームクリークへのエントリーです。落差5mくらい、ほぼ垂直に落ちていきます。ここを下りてクリークへ向かい、クリークを横切ったらまた同じような感じのところを上がってエキジットします。
いやーこれはあり得ないですね。このルートを通って行く人たちもいますが、私はこれは写真だけで満足しました。
オールドテレグラフトラックに行かずにバイパスルートを使ってケープヨークへ向かう人たちも、このパームクリークまで見に来る人はたくさんいるみたいです。パームクリークのエントリー近くは広くなっているので車を停めるスペースがあり、写真やビデオを撮ったり、このエントリーを挑戦していく人たちを応援したりと、パームクリークを通らずにオールドテレグラフトラックを楽しむ方法もありますね。
ルートがここだけであれば潔く諦めてバイパスルートを行ってましたが、この他にもいくつかエントリールートがあるのを知っていたので、前日にチェックしに行っておきました。右のほうへ30mほど行くとまた違うクリークへ下りるルートがあります。そのうちの1つが、ここなら大丈夫だろうと確認していたところでした。
エントリーの様子の動画はこちら。
クリークに下りた後は左に向かい、20mほど行くと易しめのエキジットルート、クリークから上がれるところがあります。私たちが行った9月ではクリークの水はほとんどなかったですね。水たまりがあるくらい。7月に友人が行った時の動画を見ていましたが、その時はクリークに水が流れていました。
ケープヨークトリップのシーズンと一般的に言われているのは5月〜10月、その中でも行く時期によってコンディションは相当違ってくると思います。雨季が終わった直後の5月と、乾季の終わりに近づいている10月ではまったく異なるでしょうね。
そして、エキジットの様子の動画はこちら。
上がるところはちょっとぬかるんでいましたが、ローレンジのファーストギア、リアディフロックをオンにして難なく上がることができました。そして、皆が一様に「今年はパームクリークが一番の難関だ」と言ってたところを無事にクリアできたので少し安心し、ここから先を自信を持って進むことができました。
デューシークリーク(Ducie Creek)
パームクリークから3km進むと次に現れるのがデューシークリーク(Ducie Creek)です。地図に載っている注意書きには、深い川の横断と書いてましたが、ここも水量は予想してたよりもだいぶ少なかったです。クリークに入ってから右にカーブしていきますが、右側が深いのでできるだけ左寄りを通って抜けていきましょうとありました。
動画はこちら。
サウスアリスクリーク(South Alice Creek)
次はサウスアリスクリーク(South Alice Creek)です。ここはまったく水がありませんでしたね。完全に乾ききってました。ちょっとした段差を下り、横を擦らないようにゆっくりと通り抜けるだけでした。
動画はこちら。
ノースアリスクリーク(North Alice Creek)
サウスアリスクリークの次に来るノースアリスクリーク(North Alice Creek)もほぼ水はありませんでしたね。水たまりがちょろっとあるだけ。下りる時の段差にだけ気をつけてゆっくりいけば何も問題なしです。
動画はこちら。
ダルハンティーリバー(Dulhunty River)
ダルハンティーリバーは綺麗な川でした。川を横切るところは水底が岩で水深も浅く、とても簡単な横断です。
私たちがここに着いたのがちょうど昼前だったので、ここでランチをすることにしました。川を横断する手前に左のほうへ行けるところがあり、そこが良いキャンプスポットでもあるそうです。この川は通年流れていて水が豊富でとても綺麗。川で水遊びをしている人もたくさんいました。
動画はこちら。
バーティクリーク(Bertie Creek)
ダルハンティーリバーの後のバーティクリークも綺麗なところでしたね。川の横断も難しくありません。川底は岩でゴツゴツしており、いくつか大きな穴があるのでそこだけしっかりと避けるように。すぐに横断せずに、右のほうへ川沿いに走っていき、行けるところまで行ったら左にターンして最短距離で渡ります。一緒に行っている人がいたら、川底の深くなっている穴のところに立っていてもらうとよりナビゲートしやすいですね。
しかし、私たちが行った時は、ここでも川遊びをしたりキャンプをしている人たちがたくさんいて、車が川を横断するときにはみんなで手伝っていました。誰かが川のところに立ってくれていて、誰かが方向を教えてくれて、みんなが助け合っていました。なので、1台で行っていても安心してトライすることができましたよ。
動画はこちら。
ガンショットクリーク(Gunshot Creek)
そして、ガンショット(Gunshot)です。ここだけは看板があるのです。オールドテレグラフトラックで一番有名なポイントにやって来ました。
一応、看板にあるようにこのガンショットを通らずに回り道して行けるバイパスルートもあります。
さて、ガンショットとはどんなものなのか?一番分かりやすいのが動画だと思います。オリジナルのガンショットがこちら。
一応、道です。今年のパームクリークはガンショットみたいだと皆んな言ってましたが、本物のガンショットはやはり迫力が違いました。ここを通って行く、というか落ちていく人がいるんですもんね。さすがに僕は無理です。
しかし、ここガンショットも多くのルートオプションがありました。ざっと見て7,8カ所くらいあったかな。
一番右端のルートがこちら。
悪くはないですけど、少しカーブしてるのと水も多めでしたね。
そして、一番左端のルートがこちら。
こちらのほうが斜面は緩やか、下りてからも泥々ですが水の深さはないので、一番易しいオプションではないかという判断でした。ということで、ここをトライすることに。
動画はこちら。
どこからともなく現れて来たおじさんが突然スポッターをしてくれることになりました。落ちた時に一瞬タイヤの向きがどっちか分からなくなり、左に切りすぎていたみたいです。「Right! Right!」とおじさんは叫ぶも、「いいよ!いいよ!」と言ってると思い、そのまま行き、左のバンクに乗り上げそうになりました。まあでも無事通過です。
直後の写真。
そして、クリークを渡り反対側へ上がっていきます。ここは少し渋滞、前の5、6台のグループがなかなか上がれず、順番待ちしてから行きました。
動画はこちら。
ここもローレンジ、ファーストギア、リアディフロックオンで難なく行けました。前のグループがみんなつっかえていたので、一発でクリアして拍手がもらえました。
YouTubeやテレビで見るガンショットはあのオリジナルのしか出てきませんが、実際はオプションがたくさんあり、やさしいルートを選んでいくことができるので、挑戦してみたい方はぜひ行ってみてください。
コカトゥークリーク(Cockatoo Creek)
ガンショットクリークを過ぎ、南パートも後半にさしかかります。次に来るのがコカトゥークリーク(Cockatoo Creek)です。ここも人気のキャンプスポットであり、綺麗なクリークが流れています。
どのクリークでもまずは歩いて渡って深さと川底のチェックをするべきですが、特にこのクリークを渡る際はコース取りをしっかりしたほうが良いです。川底は岩なので、柔らかい砂地でタイヤがはまってしまうといったような心配はないですが、所々に穴があっていきなり深くなっているところがあるので、そこを避けるようにコースを決めます。
ここでも、川に浸かりながらくつろいでいたグループがいたのですが、私たちが横断する際に、気をつけたほうがよい穴のある場所に立っていてくれました。なので、ゆっくりとコースを確認しながら問題なく通過することができました。
動画はこちら。
シェルドンラグーン(Sheldon Lagoon)
コカトゥークリークを過ぎ、あとは小さなクリークがいくつかあって南パートはもう終わりだろうと思っていたところ、文字通り落とし穴にハマりそうになりました。ここは地図にもなく、後にネットで調べたところ「シェルドンラグーン(Sheldon Lagoon)」という名前らしいことが分かりました。
見た目は、長さほんの10mほどの浅い水たまりを渡るだけという感じ。しかし、歩いてみると水たまりに入ってすぐにスネの深さから腰の深さまで一気に深くなっていました。茶色く濁っている水でまったく深さがわからず、歩いてチェックしないで一気に通り抜けようとしたらエライことになっていたかもしれません。
着いた時に前に車が2台停まっていました。そして、その前にはその水たまりを避けようとして右のほうから抜けようとし、深い泥のぬかるみにハマって動けない車がいました。聞いたところ、その人はショベルもリカバリーボードもウィンチもなく、抜け出せなくなり、私たちとその前を走っていた2台の車が来るまで2時間立ち往生していたみたいです。
まずは1台が先に渡り、ロープを繋げてその車を引っ張りだしてあげました。2台で行ってれば何てことのないリカバリーでしたが、その人はソロで行き、しかもリカバリーグッズも何も持っていなかったので、誰かが来るまで待つしかなかったみたいです。
最低限何を持っていくべきか?というのがよく分かった瞬間でした。
さて、私はどう通ったかというと、真っ直ぐ入らずに右のへり沿いギリギリを行きました。歩いてチェックした時、車の幅を考えて左の車輪は深いほうに落ちそうだと思いましたが、全部が深いほうに落ちるよりは良いだろうということで、このルートを選択。
動画はこちら。
一瞬ドキッとしましたが大丈夫でしたよ。
セイラークリーク(Sailor Creek)
そして、南パート最後のクリーク、セイラークリーク(Sailor Creek)です。ここも簡単な横断です。木の橋が架かっていますが壊れているので通れません。橋の右のほうからクリークに下りて、ぐるっと迂回して反対側に渡ります。
動画はこちら。
バイパスルート(バマガロード)に合流、そして北パートへ
セイラークリークを過ぎて数km、バイパスルートのバマガロードに合流しました。これで南パートが終了、無事制覇しました。
バマガロードを進むこと7km、この看板が見えてきます。真っ直ぐ行けばそのままバイパスロードでジャーディンリバーのフェリー乗り場へ、右折をしてここを入って行けばオールドテレグラフトラック北パートの始まりです。
キャナルクリーク(Canal Creek)で2泊のキャンプ
この日は予定通り、北パートへ入って7kmのところにあるキャナルクリーク(Canal Creek)まで行きました。ここに着いたのが夕方6時過ぎ。ブラムウェルロードハウスを出たのが朝9時で、走って止まってクリークを渡って、凸凹道を行くこと計9時間。この日は最も楽しくエキサイティングなドライブの1日でしたが、さすがに疲れましたね。妻や子供達も激しく揺られての長いドライブだったので、着いた時にはグッタリしてました。
なので、ここキャナルクリークでは2泊のキャンプをしました。翌日はドライブなし、近くのクリークで川遊びだけの1日にしました。
フルーツバットフォールズ(Fruit Bat Falls)
翌日、午前中に遊びに行ったところがフルーツバットフォールズ(Fruit Bat Falls)です。キャナルクリークから少し戻り、北パート始まりの分岐点からすぐのところを入っていきます。ここから2.7kmでフルーツバットフォールズの駐車場に着きます。
駐車場脇にはトイレがあり、案内板もありました。ここから歩いて数分、フルーツバットフォールズのスイミングエリアに到着です。
ケープヨークの観光情報などで必ずといっていいほど見られるフルーツバットフォールズですが、実際は写真を超える美しさでした。水は透き通り、冷たすぎず、子供たちが安心して遊べる深さが滝下に広がっています。
だいたい川遊びに行くと、最初は良いものの川の水は冷たいことが多いので子供たちはすぐブルブル震えだしますが、ここはずっと遊んでいられましたね。午前中はずっとここにいました。
エリオットフォールズ(Eliot Falls)
フルーツバットフォールズで遊んだ後、キャナルクリークのキャンプグラウンドに戻る前にもう一ヶ所遊びに行きました。
キャナルクリークのすぐ手前を右に入っていき1km行くと、エリオットフォールズ(Eliot Falls)があります。ここにはジャーディンリバー国立公園のエリオットフォールズキャンプグラウンドがあり、オンラインで予約できるキャンプサイトがあります。
私たちはクリーク遊びのみ、日帰りで訪れる人のための駐車場がちゃんとあります。トイレもありましたね。
駐車場からほんの数分歩き、エリオットフォールズに到着。ここも綺麗でしたね。
滝の上は浅い岩場で歩いて行けます。なかなか流れがあるので、ビーサンとか脱げて流されないように。。
ここでの遊びといったら滝上から下への飛び込みですねー。飛び込んで流されて、少し下流に行けば岩場からすぐ上がって来れます。
ここでちょっと遊んでからキャナルクリークのキャンプグラウンドに戻り、ランチを食べました。
キャナルクリーク(Canal Creek)
キャナルクリークのキャンプグラウンドといっても、トイレなどの施設が何かあるわけではなく、私たちが確保した場所はクリーク手前を左に行った川沿いのところです。もちろん無料で泊まれますが、場所は早い者勝ち。午前中早くに場所取りに行っても前日からキャンプをしている人がまだ居たりするので、良い場所を確保するには昼過ぎがちょうど良い時間帯だと思います。
午前中2つのクリークに遊びに行き、戻ってきてランチを食べたら、あとはここキャナルクリークでのんびり遊んでいました。ここも広くはないですが、綺麗なクリークが流れていますよ。
川で遊び、昼食を食べ、昼寝をし、夕日を見ながらくつろぎ、夕飯を食べました。15日間トリップの中にはこういうのんびりとできる日を作らないとだめですね。やはり移動が多いトリップなので、休息する日も必要です。
オールドテレグラフトラック北パート(Old Telegraph Track North)
キャナルクリークで2泊し、トリップ8日目になります。この日はオールドテレグラフトラックの北パートへ。
キャナルクリークはすでに北パートに入って2つめのクリーク越えになります。1つめは北パートが始まってすぐのところにありました。
スクラビークリーク(Scrubby Creek)
地図には、長く深いクリーク横断とありましたが、私が行った時は気づきませんでした。少し傾斜のある落ち込みからクリークに入るルートは見つけましたが、その右脇でキャンプをしている人たちがいて、そちらに歩いて見に行ったら緩やかな傾斜でクリークをさっと横切れるところがあったので、そちらを通りました。
後で見返した時に、「あーここがスクラビークリークだったのかな」という感じで、写真もビデオも撮っていませんでした。
キャナルクリーク(Canal Creek)
キャナルクリークは、キャンプをしたクリーク手前の左側から、少し戻り、短いクリークを越えて上に上がって行く感じです。ここも特に難しいところはなく行けるでしょう。
サムクリーク(Sam Creek)
次のサムクリークは写真やビデオも撮っていませんし、正直どこがサムクリークだったのか記憶にありません。9月でだいぶ水が少なくなっていると、事前にYouTubeとかで見ていた映像との違いが大きすぎて、どこだったか分からないところがありました。
ミステイククリーク(Mistake Creek)
このミステイククリーク(Mistake Creek)からはしっかりと覚えています。ここからの北パートは深いクリークが多い印象でしたね。ミステイククリークへのエントリーは何ヶ所かあるように見えますが、実際は1つしかないと思います。他のルートはかなり損傷が激しく、車が通れる感じでは全くありませんでした。
大きくカーブしてからのエントリー。斜面はまあまあ急で、下のほうはいくつか岩を置いてギャップを埋めるようにして道を作りました。クリークに入ったらすぐに右へターン、ギリギリで通ることができました。
動画はこちら。
車が通った後は濁ってしまったけど、クリークの水がとても綺麗でしたね。
カンニバルクリーク(Cannibal Creek)
次のカンニバルクリーク(Cannibal Creek)も結構水があるクリークです。ゆっくりと下りて水に入ってから真っ直ぐ進み、180度大きくUターンして反対側のほうに出ていく感じですね。
この日は何度も川に入って、歩いて深さチェックしたりを繰り返していたので水着、裸足のままでずっといました。
動画はこちら。
サイプレスクリーク(Cypress Creek)
サイプレスクリークは今までとちょっと違うパターンです。クリークですが川を横切るのではなく、川に架かっている橋を渡っていきます。
この橋は丸太を並べてできているのですが、毎年、雨季の期間で丸太が損傷したり、ひどい時は全部流されてなくなってしまったりするらしいのです。なので修理や、一からの作り直しを毎年行っているので、毎年橋の形が違うみたいです。
今年の橋は、真ん中が空いていて隙間があり、丸太をラチェットストラップでまとめて固定しているのが何ヶ所かありました。これで大丈夫みたいです。
橋を渡る前にタイヤを真っ直ぐに合わせて、あとは真っ直ぐに進むだけなんですが、やっぱドキドキしますね。
動画はこちら。
ローガンズフォード(Logans Ford)
ここローガンズフォード(Logans Ford)が一番長くて深いクリークの横断でした。長い横断をしなくても、エントリーポイントのずっと右のほうへ行き、少し急なドロップオフから下りて深いクリークのところを避けていくルートもありましたが、私は長い横断を選びました。
計4回クリークを歩いて渡りましたね。左のほうから歩いて右のほうへ。左のほうが深め。右のほうを歩いた時にいくつか大きな岩が水底にあったのでそれをどかし。木の根っこか倒れて横たわってたのか、大きく動かせない木が水底にあったので場所を確認。水底は砂地だけどまあ固め。
そんな準備をしているうちに子供たちはみんな水着に着替え、川で遊び始めていました。
諸々チェックし、ルートを決めていざトライ。
動画はこちら。
ローレンジ、ファーストギアでゆっくりと、問題なくクリアしました。その後、少し川遊びタイムを作ってから先へ進みました。
ノーランズブルック(Nolan’s Brook)
北パート最後のクリークがノーランズブルック(Nolan’s Brook)です。ここが一番深いクリークで水底の砂地も柔らかく、オプションが他にはないのでここを通らなければいけないという、最後の難関です。
クリークに入るエントリールートはいくつかありますが、いずれにしろ入ってからの横断するクリークは深くて砂地が柔らかいということです。で、実際に行って水の中に入って歩いてみたところ、一つ前のローガンズフォードと比べて深さは同じくらい、長さは短め、底の砂地はちょっと柔らかいかなという感じ。なので、念のためここではさらにタイヤの空気圧を12psiまで下げました。
ここもキャンプスポットとして人気の場所で、たくさんの人がこのクリークで遊んでいました。子供たちいっぱい。大人たちはイスに座ってビールを飲みながら、川を横断していく車を鑑賞。
そして、クリークの反対側には車が1台、後ろにリカバリーロープがすでについている状態で停まっていました。これは、万が一誰かが横断中にクリーク内で止まってしまった場合にすぐに引っ張れるように待機してくれているようでした。
では動画がこちら。
ここも無事通過しました。そして、すべて何のトラブルもなくクリアすることができました。
ジャーディンリバーフェリー(Jardine River Ferry)へ
ノーランズブルックを過ぎてすぐのところを左折し、11km進むとバイパスルートのバマガロードに出ます。ここでタイヤの空気圧を前輪26psi、後輪28psiまで戻しました。そして、ここからジャーディンリバーのフェリー乗り場までは24kmです。
ちなみに、左折せずに真っ直ぐ行くと、トラック北パートの突き当たり、今は通行止になっているジャーディンリバークロッシングのところまで行くことができます。以前、まだフェリーが無い頃はこのジャーディンリバーも横断していたんですもんね。間違いなくクロコダイルの生息地であるこの川の横断はなかなか勇気がいることだったと思います。
しかし、今ではフェリーを利用するのが唯一のジャーディンリバーを渡る手段なので、ここを見に来たならばまた来た道を戻ってバマガロードに出なくてはなりません。
では、ジャーディンリバーフェリーからは次の記事で。
その③最北端ケープヨーク周辺の探索につづく