今回は、ケアンズ郊外のバレー・オブ・ラグーンズ(Valley of Lagoons)にある牧場での4泊5日の家族キャンプの様子を紹介します。
ケアンズ近郊には牧場が多数あります。ケアンズから西へ向かうとまず牧草帯のアサートン高原があり、さらに内陸に行くと荒野のアウトバックが広がっており、牧場は周辺に点在しています。それらの牧場の中には、敷地内の一部をキャンプ場として一般に開放しているところがあります。
バレー・オブ・ラグーンズ(Valley of Lagoons)
バレー・オブ・ラグーンズはケアンズから約400km南、やや内陸に入ったところに位置し、バーデキン川が一帯に流れています。
リーディブルックキャンプ保護区(Reedybrook Camp Reserve)
この地域にあるリーディブルックキャンプ保護区(Reedybrook Camp Reserve)が実際にキャンプをした場所になります。ここは牛の牧場で、オーナーのブライアンさん(その当時)がその敷地内を流れるバーデキン川沿いをキャンプサイトとして開放していました。
事前に調べたところ、特に予約をする必要はないとのことでした。しかし、その時はスクールホリデー(春休み)期間中の週末を挟んでいたので混んでるかもしれないと思い、イエローページでオーナーの電話番号を調べ、連絡を取りました。すると、ケアンズからの簡単な道順と、着いたら教えてちょうだいと丁寧に応対してくれました。
ケアンズからの道順
まずはケアンズからケネディハイウェイで西へ向かい、次にケネディデベロップメンタルロードで南へ向かいます。そうすると、バレー・オブ・ラグーンズロードの入り口へ。
ここを左折し、オフロードが始まります。看板があり、ここからリーディブルック(Reedybrook)までは約50km。
リーディブルックの入り口です。オフロードから、色は赤土と一緒ですがこの辺りだけ舗装された道になります。なのですぐ分かります。
敷地内入り口のゲートです。可愛い看板でReedybrookとあります。
オフロードに入ってから、何ヶ所か小川を横切るところがありましたが、水はまったくなし。なので、敷地内に入ってこの景色を見たときはオアシスにしか見えませんでした。
費用とキャンプサイト
家の方へ向かうと、ちょうどブライアンさんが外で待っててくれました。費用は、牧場への入場料として車1台につき$50。のみ。人数、滞在日数は関係ありません。なので、今回家族4人、4泊滞在予定でも$50。
キャンプサイトは、オーナーの自宅からまた少し離れています。さらに4kmほど進むと川が見えてきて橋があるので、そのあたりで良いところを自由に探します。以前にキャンプをした人の焚き火の跡があるので、だいたいのサイトは分かりました。
私たちが選んだ場所はこんな感じ。川沿いで、ある程度フラットな地面と焚き火の場所があります。
牧場キャンプスタイル
牧場のキャンプスタイルとして、まず圧倒的に自由です。子供達も好きな場所でご飯食べたり、カードゲームをしたりします。
何か釣れるかもしれないということで、釣りもしてみました。釣果はゼロ。隣のキャンプサイトの人たちはネットの仕掛けを使ってヤビーを採っていました。ザリガニの一種で、煮て食べると美味しいみたいです。
もちろん川があるので泳ぎます。透明度はあまり良くなく、下は何も見えません。何がいるか分かりません。
キャンプサイトの目の前だと、深くて子供達ビビって水に入りたがらないので、少し歩いて移動し、川を横切る道路のど真ん中で川遊びをしました。
ここなら安心して遊べます。でも道路のど真ん中なので、車が通ります。その時は端に避けて、通ったときにできる波で波乗りしてました。
焚き火も直火で問題なくできます。大きな岩を丸く並べて焚き火用の場所を作ってあるので、そこでやりましょう。不必要に焚き火跡を増やすことはしません。焚き木ですが、今回少し持参しましたが、現地調達で全然問題ありませんでした。写真手前の薪は現地で集めたものです。ノコギリ、斧あたりはあると良いでしょう。チェーンソーがあれば理想ですけどね。
あとは、朝靄のまだ残る中の早朝散歩だったり、夜は満天の星空観察だったりですね。
もうひとつ、今回のキャンプで色々試してみたのが、焚き火料理です。これは次回の記事に書きたいと思います。
まとめ
牧場によりますが、準備がとても大事です。なぜならすべてが必要だからです。今回の4泊5日キャンプでは特に、
- 食料5日分。
- 水は20リットルの缶2つで40リットルと、水筒で10リットル分。計50リットル。
- トイレはスコップとトイレットペーパーを用意。キャンプサイト及び川から最低でも100mは離れ、穴は最低20cm掘り、用を足したらしっかり埋めましょう。大事なのはトイレットペーパーです。ちゃんと持参したゴミ袋に捨てるか、または燃やしてください。一緒に埋めないように。
- シャワーは川で!でも良いですし、今回持って行ったのがポータブルのソーラーシャワーです。黒いビニールで出来ていて、水を入れて日中に日の当たるところに置いておくとお湯が出来るというもの。これは一応使いましたが、感想はまあまあです。
あたりでしょうか。場所によっては、トイレだけあったり、トイレ&温水シャワーがあったり、さらに飲み水のタンクがあったりするところもあるので、それで便利さがだいぶ変わってくると思います。でも一度こういうところで経験しておけば、以後たくましくなりますよ。
広大な牧地の中で、周りを見渡しても他のキャンパーがいなく、贅沢な空間が味わえる牧場キャンプでした。