ケアンズから南へ140km、車で2時間のところにあるタリー(Tully)という町。
地域を流れるタリー川はラフティングで有名であり、2019年にはワールドラフティングチャンピオンシップも開催されたところです。
この辺りはタリーゴージ国立公園(Tully Gorge National Park)になり、この国立公園にある湖に日帰りで遊びに行ってきたので、その様子と周辺の見所を紹介したいと思います。
タリーゴージ国立公園(Tully Gorge National Park)
タリーゴージ国立公園(Tully Gorge National Park)は2つのセクションから成っています。その1つがタリーセクション(Tully section)。
タリー市内から始まるタリーゴージロードで川沿いを上流のほうへ上がって行くことができます。上にはピクニックエリアやキャンプグラウンドもあり、日帰りトリップはもちろんキャンプをすることもできますね。
そしてもう1つはテーブルランドセクション(Tablelands section)。
タリーゴージロードは途中で行き止まりになってしまいますが、川の上流にはタリーフォールという滝があり、そのさらに上にはコーンブールーンバ湖というダム湖があるのです。
こちらへはケアンズからアサートン高原へ向かい、山側、標高の高い方から行くことができます。
レーベンシュー(Ravenshoe)
テーブルランドセクションへ行くには、まずアサートン高原にある小さな田舎町のレーベンシュー(Ravenshoe)へ。ケアンズから2時間弱のドライブです。
レーベンシュー(Ravenshoe)は標高930mに位置し、クイーンズランド州で一番標高の高いところにあるこの町には、クイーンズランド州で一番標高の高いパブと電車の駅もあります。
レーベンシューに着いたら、ここからタリーフォールズロードで南のほうへ向かいます。
道は途中から未舗装道になりますが、よく整備のされている道路なので2WDでも問題なさそうです。
道中にウォーキングトラックの看板を見かけました。
この辺りだとタリーフォールズ国立公園(Tully Falls National Park)になるみたいですね。
看板の案内によると、タリーフォールズロード沿いに北側の駐車場と南側の駐車場があり、この写真は北側のスタートポイント。
ここから出発して2.5km、目安1時間のウォーキングで南側の駐車場に着くみたいです。
途中には、ウォーターフォールビューイングプラットフォームがあるみたいで、滝を見渡せる展望台に行けそうです。
タリーゴージルックアウト(Tully Gorge lookout)
タリーフォールズロードからの分かれ道、タリーフォールズルックアウトロードに入り、さらに進むこと1kmでタリーゴージルックアウトの駐車場に着きます。
レーベンシューからここまでは24kmです。
ここには小さなトイレがあり、ピクニックテーブルもありました。ここでランチタイムにしても良さそうです。
駐車場からほんの少し歩けばタリーゴージルックアウトです。ここからはタリーフォールと峡谷が広く見渡せます。峡谷の深さは293mとありました。
レインフォレストウォーク(Rainforest Walk)
ルックアウトから始まるウォーキングトラックがありました。レインフォレストウォークというコースは往復1.3kmのやさしいルート。
多少のアップダウンがありつつ、熱帯雨林の中を進んで行きます。
途中で小川を横切るところが何カ所かあり、コースの突き当たりには「End of walk」のサインとともに警告サインも。
ここから少し下りればタリー川の川沿いになり、そこはタリーフォールのすぐ真上です。
よく滝の真上ギリギリまで行って撮ったであろう写真を見ますが、ここのすぐ上流にはダム湖があります。
上流地域での突然の豪雨やダム湖の放水によってもこの辺りの水位は一気に変わる可能性があるので、その警告としてのサインですね。
タリーフォールも通年流れている滝ではないみたいで、乾季の水の少ない時期はあまり見ることはできなさそうです。
コーンブールーンバ湖(Lake Koombooloomba)
タリーゴージルックアウトからさらに15kmほど南へ下るとコーンブールーンバ湖という湖に到着します。
ここがタリー川上流のダム湖になります。
コーンブールーンバ保護公園内にあるこの湖の周辺にはキャンプグラウンドがいくつかあります。
1つは、日帰り利用できる場所も併設された全部で9サイトあるキャンプグラウンド。ここにはトイレとボートランプもあります。
もう1つは、ブッシュキャンプエリアとあり、トイレ等の施設は何もないところです。
私たちは、ボートランプのほうを下りていき、湖の水際ギリギリのところに車を停めてピクニックをしました。
ここはカヤックやパドルボードをはじめとするあらゆるウォータースポーツが楽しめたり、フィッシングをすることができますね。
ちょうど昼頃着いたので、まずはランチを食べて、その後カヤックをしたりして遊んでました。
帰る前にもう1カ所寄り道をしてきました。キャンプグラウンドからさらに奥のほうへ進むと、ダムのせき止めがよく見渡せるルックアウトへ行けます。
せき止め越しに湖のほうもよく見えましたが、私たちが行った時はダムの水位も低く、茶色い湖底がむき出しになっているところが多かったですね。
まとめ
ケアンズから2時間半。タリーゴージ国立公園のテーブルランドセクションへの日帰りトリップでした。
所要時間はタリーセクションへ行くのとほとんど変わらないですね。
アサートン高原のほうからアクセスして、山の上のほうから訪れるタリーゴージ国立公園は、滝や峡谷を見渡せるルックアウトがあったり、大きなダム湖でウォータースポーツが楽しめたりと、また一味違った遊び方ができる場所でした。
ケアンズ近郊の湖といえば、市内から90分のところにあるティナルー湖が有名ですが、このコーンブールーンバ湖も水遊びが思いっきりできる良いところでした。そして、ティナルー湖と比べると人が少なめかもしれません。これも良いポイントになりそうですね。
興味のある方はぜひ遊びに行ってみてください!