少し前のことになりますが、ディフブリーザー(Diff Breather)というのを車に取り付けました。
これは、前々から友人に口を酸っぱくして言われていたものです。川を渡るならスノーケルだけじゃなくてディフブリーザーもないとダメだよと。
最大渡河性能とは
車のスペックを見ると、”Wading Depth mm”とあるのが見つけられると思います。
これは日本語だと「最大渡河性能(さいだいとかせいのう)」といい、どのくらいの深さの川を渡れるか?ということです。
私の車、Amarokは500mmとあります。だいたい膝丈の深さですね。
もし川を車で渡るなら、まずは歩いて渡ってみてどのくらいの深さか、川底はどんな感じか(砂か岩か、硬いか柔らかいか)、流れはどうか(速いか遅いか)などをチェックします。
そこでまず、深さが最大渡河より深ければもちろん渡るのは避けたほうが良いということになります。
車のスノーケルとは
では、最大渡河性能を標準装備より上げるにはどうすれば良いか。
まずはスノーケルが思いつきますね。周りを見てスノーケルが付いている車はすぐ目につくので、分かりやすいです。
通常は車の前面(高さ70-80cmくらい?)から取り入れる空気を、スノーケルをつけることによって高い位置(高さ2mくらい)から空気を取り入れることができるようになります。
ちなみに、砂ぼこりが舞うようなアウトバックの未舗装道を走る時にも、スノーケルがあることによってより高い位置からキレイな空気を取り入れることが出来るようになるメリットもあります。
ディフブリーザーとは
スノーケルと並んで大事だと言われたディファレンシャルのブリーザー。
車体の下にあるパンプキンみたいな形のディファレンシャルには、車が走っていくうちに内部が熱くなり、膨張していく空気を外に逃がしてあげる弁がついています。
が、逆にそこの部分が急激に冷やされると(例えば、長い時間走り続けて熱くなっているところで、いきなり冷たい水の川に入るとか)、中の空気が一気に収縮して外の水が逆流して入ってきてしまうことが起こりうるそうです。
水が入って欲しくないところに入ってしまうと、後に錆や腐食の原因になり色々大変になりますね。
その後の修理費にも頭を悩ませそうです。
Air On Boardのディフブリーザーキット
ということで、私が買ったのはAir On Boardというところから、アマロック用のディフブリーザーキット($83.5)です。
必要なものが一通り揃っていて、しかも取り付け方法のマニュアル付きでとても親切です。
フロントディファレンシャル、リアディファレンシャル、トランスファーケースと3つのブリーザーをボンネットのすぐ下、一番奥の高い位置に設置しました。これで安心!(を買いました。)
ディフブリーザーをつけても大事なこと
ただそれでも大事なのは、ある程度の深さの川を渡る場合にはまず手前で停まります。
そして川のチェックをしつつ、できれば数十分待って熱くなった部分が冷えていくようにします。
それから川を渡って行くのがより無難みたいですね。
いきなりバッチャーンと突っ込んで大きな水しぶきをあげるのは控えましょう。